24の元機密資料から見るアメリカの実像! 本物のUFO動画、ルーニクの誘拐、民間機撃墜事件(後編)
FBI監視飛行機
2015年にAP通信は小型航空機を使用して地上の容疑者をスパイするFBI監視プログラムのニュースを伝えた。航空機はビデオと携帯電話による監視技術を搭載しており、架空の会社名で登録されているという。
AP通信が2015年6月にレポートを発表したとき、航空機は30日間でアメリカ11州の30以上の都市の上空で目撃されていた。FBIは航空機でアメリカ国民を監視しているのだろうか。
FBIはAP通信に対し、同社の航空監視プログラムは秘密ではないと語ったが、飛行機が収集する情報の詳細は、公開されている文書で高度な検閲が行われている。報告書はまた、FBIが司法の承認なしにこれらの航空機を運用していると述べている。
国家安全保障アーカイブにある1つの文書には、飛行機を運用する架空の会社の名前と住所が示されている。NSAの専門家で歴史家のマシュー・エイド氏も、このFBI の“空軍”で使用されている航空機のリストを作成している。
クロスロード作戦
2016年7月、国家安全保障アーカイブは、1946年にビキニ環礁で行われたアメリカの原爆実験を示す機密解除された文書、映画、写真を掲載した。
「クロスロード作戦(Operation Crossroads)」と呼ばれるこの実験は、第二次世界大戦中の日本への原爆投下以来、最初の原子爆弾の爆発を記録した。
実験については多くのことが公になっているが、機密解除された文書は、移住を余儀なくされたビキニ環礁の人々に実験がどのように影響したかについて新たな光を当てている。また、原爆投下前に科学者や軍関係者が提起した反対意見や、これらの反対にもかかわらず実験を実施するという決定の背後にある論理的根拠についても説明している。
『ドクトル・ジバゴ』
冷戦中、CIAは『ドクトル・ジバゴ(Doctor Zhivago)』という小説本をソ連国内に配布する任務を果たした。「ワシントン・ポスト」の記事によると、ロシア人作家のボリス・パステルナークによるこの本は、ボリシェヴィキ革命に対する偏見のない見方を示しており、その主人公である医師兼詩人は断固として個人主義的だったため、ソ連当局によって禁書となっていた。
2014年に機密解除された文書によると、CIAはこの本の宣伝ツールとしての可能性を見て、オランダの諜報機関と協力して約1000冊の本書をソビエト人の手に渡した。また国家安全保障アーカイブによると、1958年にバチカンの支援を受けて、本書はブリュッセルの万国博覧会を訪れるソビエト人に配布された。
無印の青いリネンで製本され、茶色の紙に包まれたこの本は、不満を抱いた市民の間で反共産主義の感情をかき立てることを企図したCIAによってソビエト連邦内に持ち込まれた。CIAはまた、ジェイムズ・ジョイスの『若い藝術家の肖像』やウラジミール・ナボコフの『プニン』などのほかの禁書をソビエト連邦に密輸した。
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2024.10.02 20:00心霊24の元機密資料から見るアメリカの実像! 本物のUFO動画、ルーニクの誘拐、民間機撃墜事件(後編)のページです。UFO、CIA、米軍、機密文書、冷戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで