アメリカとドイツで起こった「ドッペルゲンガー殺人事件」が薄気味悪い… 似ているだけで殺害対象になる恐怖
自分と瓜二つの人間「ドッペルゲンガー」。日本語では“歩くコピー”という意味だ。ドッペルゲンガーの特徴としては、自分の生き写しとしか思えない姿、周囲とほとんど会話をしない、自分に縁の深い場所に現れる、などが挙げられる。古今東西、目撃例は枚挙に暇がなく、リンカーンや三島由紀夫、芥川龍之介なども遭遇していたと考えられている。
また、ドッペルゲンガーに遭遇すると死ぬという噂もあるが、実際に殺人事件に発展したケースが報告されている。どうやら人を殺すのは超常現象ではなく同じ人だったようだ。
ドッペルゲンガー殺人事件:ドイツ
最近、ドイツを中心に海外で波紋を広げているのが「ドッペルゲンガー殺人事件」だ。社ラバン・Kというイラク系ドイツ人の女性が家族から身を隠すために、自分と瓜二つの人物を50回も刃物で突き刺し殺害。シャラバンの家族が本人だと誤認するよう顔は執拗に損壊されていたという。
シャラバンはInstagramを使用し、自分に似た人物を探した。当初は5人ほどその候補を見つけたものの、会うことができなかったという。その後、アルジェリア系ドイツ人のカディージャさんにシャラバンは狙いを定めた。
接触を図った方法としてInstagramで20万人のフォロワーを持つ有名ラッパーLuneからの依頼だと騙り、カディージャに接触を図った可能性が指摘されている。不審に思ったハディージャはLune本人に確認を取り、事実でないことを確認したという。ただこのことについて警察はシャラバンとの関与を確立できていないとのことだ。
いずれにしろ、シャラバンは「化粧品を提供する」という名目でカディージャとの接触に成功。交際相手のシェキールとともに車でカディージャの自宅まで迎えにいった。その後、ハイルブロンとインゴルシュタットの間にある森で凶行に及んだという。彼女の遺体は後部座席に載せられ、インゴルシュタットに放置された。
その後8月16日にシャラバンの両親が車と遺体を発見。あまりにも損傷が酷かったため、シャラバンと誤認したが、彼女のDNAと指紋はシャラバンのものと一致せず、カディージャであることが判明する。
警察は、彼女が車を運転しているところを見知った人物に目撃され、さらにピザ屋にいるところが防犯カメラに映っていたことから、8月19日にシャラバンとシェキールは過失致死の疑いで逮捕された。1月30日のドイツ紙「Bild」の報道によると、現在は過失致死ではなく殺人罪に問われているという。
ただ自分に似ているというだけで無関係の人物を殺害する身勝手さには驚くばかりだが、同様の事件はロシアでも起こっている。
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2024.10.02 20:00心霊アメリカとドイツで起こった「ドッペルゲンガー殺人事件」が薄気味悪い… 似ているだけで殺害対象になる恐怖のページです。アメリカ、ドイツ、殺人、ドッペルゲンガーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで