あなたは大丈夫？ 「ネトフリ顔」急増の危機… 画面を見続けると肌は劣化する

• 
• Xでポスト
• 

　ここ数年、コロナ禍によって生活スタイルが一変したことで、動画配信サービスの需要が急激に拡大した。今や見逃したテレビ番組や映画、さらにはYouTubeやTikTokなどさまざまな動画コンテンツをオンライン上で視聴することは、ごくごく当たり前の景色として定着した感さえある。

　その手軽さゆえに、ついうっかりダラダラと見続けてしまいがちだが、2016年にはすでにこうした生活を危惧した”ネットフリックス顔”が話題に。TOCANAでも、”カプチーノ顔”や”都市通勤者顔”などとあわせて取り上げている。現代人にとって、肌を労わることは身だしなみのひとつといえるのかもしれない。最近はメンズ用のスキンケア用品も広く出回るようになってきているため、これまで気にしたことがなかったという人も今から意識してみてはいかがだろうか？

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※ こちらの記事は2016年6月6日の記事を再掲しています。

　最近は見逃したTVや映画もオンラインで簡単に視聴できるようになった。だが大人気の海外ドラマ『スーパーナチュラル』や『BONES』をノンストップで見続けているとき、あなたの肌が、どんな悪影響を受けているかご存知だろうか。英紙「Daily Mail」（5月27日）によれば、最近は「ネットフリックス顔」と呼ばれる肌トラブルが頻発しているという。

「ネットフリックス顔」とは？

　イギリスの「ハーレー・メディカル・グループ」の皮膚科専門医ジャスティン・ヘクストール医師は、長時間の動画視聴に対し「PCやスマホから放射されるHEV成分（ブルーライト）は皮膚の真皮まで届き、肌の老化を早める」と警鐘を鳴らしてる。ブルーライトが皮膚の糖化ストレス（糖とタンパク質が結びつき、老化物質が生成される）を引き起こすからだ。以前から「ブルーライトは目に悪い、睡眠を妨げる」といわれてきたが、実は肌にもダメージを与えていたことになる。

　好きなドラマを見続けた結果、顔に小じわ、ほうれい線、たるみが出てきたなんてあんまりだ。しかも、ブルーライトにより肌細胞が変色すると、1時間程度で色素沈着し、かなり頑固に残るというから恐ろしい。また、屋外でPCやスマホを見ると、ディスプレイの反射により紫外線のA波・B波（ともに皮膚にダメージを与える）を増幅させるらしいので油断がならない。

　ネットフリックスは世界最大の会員数を誇る動画配信サービスだ。ついつい時間を忘れて動画視聴をしてしまうという意味で、代名詞的存在の同サービスが槍玉に挙げられてしまったのだろう。

旅客機内やカフェイン摂取過多、都会の生活も美顔の大敵

　肌に悪いといえば、巡航時の旅客機内は気圧が低くなり湿度も下がるため、美肌の大敵といえる。皮膚への紫外線照射は3万フィートを超えると急増するので、たとえ飛行機の中でも日焼け止めクリームは必需品かもしれない。ちなみに、パイロットとCAは一生涯にメラノーマ（皮膚がん）に罹患する確率が一般人の2倍になるという。憧れの職業もリスクと隣り合わせということか。

　また「カプチーノ顔」というのもある。これはカフェインの摂りすぎで利尿が促進され、結果として体細胞が水分不足となり、肌がカサカサに乾燥している状態を指す。多少のカフェインなら肌に良いとの指摘もあるが、飲み過ぎは禁物だ。

　さらに、イギリスの化粧品メーカー「スキンセラ」社のアニタ・スタナム医師は「研究の結果、都会に住む女性は、田舎に住む女性よりも10％早く肌が老化する」と発表している。排気ガス、スモッグ、環境化学物質などが刺激となり、肌の色素沈着やシミ、乾燥などの原因となるというのだ。また、大気汚染は紫外線よりも肌に悪いということから、都会での通勤通学は肌にとっては受難といえるだろう。

　現代のお肌は、あらゆる脅威に晒されている。これからは、少しまじめにブルーライト対策をしたほうが良さそうだ。幸いにもPCやスマホ用にブルーライトをカットするフィルムや、最近はブルーライト防止の日焼け止めクリームも販売されている。とりあえず、できることから始めよう、将来のために。

参考：「Daily Mail」、ほか

文＝佐藤Kay

佐藤Kayの記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

関連記事

• 

  「皮膚弛緩症」首から上だけ若さと美貌を奪う残酷な病―老婆にしか見えない28歳

• 

  「いま韓国コスメの流行は、ヒト！」異常にシュールな方向に向かう韓国美容の今