トランプ氏の支持率上昇にほくそ笑むバイデン政権… “無意味な起訴”に隠された政治的謀略とは?=ジェームズ斉藤

【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@JamesSaito33)が斬る! 国際ニュース裏情報】

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トランプ氏(画像は「Getty Images」より)

──今回のトランプの起訴騒動って何なんですか?

ジェームズ:バイデン政権が仕掛けているディスインフォメーションのようなものなんですよ。実はアメリカではもっと深刻な問題が起こっていまして、それをアメリカの国民から注意をそらすためにやっているという面もあります。ともかく事件そのものは大したことはありません。起訴の内容を見ても、ものすごい軽い、犯罪と立証できるのかもよくわからない、曖昧な内容ですから。

──トランプが浮気相手のポルノ女優に口止め料を払った。それが選挙資金として計上されていたから選挙違反だみたいな話ですよね。

ジェームズ:そうです。女優が言っているだけで話の真偽もわからないし、そもそも時効になっているんで起訴できない案件なんですよ。それを無理矢理ニューヨークの地方検事が起訴したんですが、無理筋もいいところで共和党どころか民主党関係者もドン引きしていますね。トランプをつつこうと思えばもっと大きな悪が潜んでいるはずなんですよ。たとえば、ロシアマフィアとのマネーロンダリング問題とかを叩けばいくらでもホコリは出てくるはずなんですけど、あんな噂レベルの話に基づいた事件で起訴しているのがみんなわからないわけです。

──ジェームズさんは現地にいたわけじゃないですか。どうだったんですか、アメリカ国民の反応は。

ジェームズ:ドン引きですよ(笑)。みんな批判してますよね。なぜ、あんな裁判を起こしたのか、民主党は正気かと。

──日本では普通にトランプが起訴された、しか報道していないので、ほとんどの人がまともに受け取ってますね。また、トランプが悪いことをしたのか、と。

ジェームズ:いえ、現地ではそれはないですね。「民主党の気は確かか?」で逆にトランプ人気が上がっています。しかし、諜報関係者の間では「民主党側は本格的にトランプを有罪に持って行く気がない」で一致しています。トランプが冤罪によって政治的迫害を受けているという場面を見せたいだけの話なんです。

──う~ん。でも、それで民主党側のメリットってあるんですか? 

ジェームズ:あります。アメリカの議会関係者からずっと言われていたのは、2024年はバイデンvs.トランプだと。それは去年の時点から言われていました。民主党がバイデンなのは現職の大統領なので本人が辞退しない限り、選挙に出ることになるんです。バイデン自身も「二期目を目指す」と2021年に言っているんですよ。だからバイデンが民主党の代表として立つというのは既定路線なんですね。本人が死亡するか、辞退しない限りは変わりません。そうなった場合、バイデンが勝つための条件は何か? 共和党の候補者が誰であるべきか? という問題が出てきて、それはトランプしかいないんです。

──ああ、確かにそんな気はしますね。トランプは去年とかKKK(クー・クラックス・クラン)の会合に出たりとかどんどんやることが極端になってますよね(苦笑)。

ジェームズ:大統領になるにはエキセントリック過ぎます(苦笑)。ですから、ボケ老人のバイデンでも十分に勝てるのですが、トランプ以外の人間が共和党の大統領候補者になってしまうと話は変わってきます。バイデンに不満を持っている民主党員の票が共和党に流れるんです。その一方でトランプが嫌いだからバイデンに投票した共和党員ってたくさんいるんですよ。こういった勢力もトランプじゃなくなったら共和党に戻ろうという話になって、バイデンからだいぶ票が離れるんです。ここで民主党が一番危惧しているのがフロリダ州知事のロン・デサンティスです。まともなトランプといわれている彼が大統領討論会に出てきたら、ボケた老人のバイデンは完全にKOです。そうなってしまうのが目に見えているので、デサンティスとの対決だけは避けたいということなんですね。

──であるならば、共和党がトランプを代表に選ぶにはどうすればいいか?と。 

ジェームズ:それがトランプ人気を上げるということです。いまのトランプ裁判の議論を見るとですね、トランプは十字架に磔にされたイエスと同じような文脈で見られているんですよ。

──アメリカ人にも弱者に同情する判官(ほうがん)びいきってあるんですね(苦笑)。

ジェームズ:このような特殊なケースではありますね。デサンティスに入れようかなって迷っていた人がトランプに戻ってきていますから(苦笑)。逆流が起こっているんですよ。だからこれは本当に茶番の裁判でしかないんですけど、バイデン陣営がトランプを吊るし上げるためにやっているのではなく、トランプ人気を上げるためにやっているんです。このカラクリをほとんどの人は読めてないですね。

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バイデン大統領(画像は「Getty Images」より)

──いやぁ、僕はトランプ陣営のサイトで売ってる「NOT GUILTYマグカップ」を買おうかと思いましたよ、応援のために(笑)。

ジェームズ:ですから、アメリカ人でない人でも心を動かされるほど、あの茶番劇はうまく仕込まれてるわけです(笑)。

──確かにそうですよね。「何をやってるんだ、バカじゃねえのか、民主党は」って海外のニュースを読む人たちは思ってたと思うんですよ。ですけど、全然違うんですね。

ジェームズ:バイデン政権って基本、謀略政権ですから、ここまでの謀略はあります。

──じゃあトランプ側は完全にそれに乗せられちゃってるってことですね。

ジェームズ:バイデン陣営の手のひらに乗せられてる状況です。

──そういうことか。でも、いまの話は納得できますよね。じゃなきゃ、勝てる見込みがないって民主党側からも声が出てる裁判をなぜやるのか? って答えがでないんです。

ジェームズ:バイデン政権が続くためにはトランプがいなければダメという逆説があるんです(笑)。ですから、これは全部選挙戦の一環です。ウクライナ戦争も台湾有事も全部バイデンの選挙戦のためです(笑)。

──そう言ったらそうかもしれないですね。ちなみに24年の選挙ってどっちが勝ちそうなんですか? この流れで行くと。

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