ビッグフットの糞が発見される? 真っ白で大量…=アメリカ

 未確認生物が本当に生息しているのかを検証するためには、その生物が巣作りや縄張りを示した跡、糞等の生痕が確認できるかという点も重要になる。頻繁に目撃されている未確認生物ではこのような痕跡が確認されることもあるため、ロシアの獣人アルマスや中国の野人などはこういった生痕調査も度々行われている。

 もちろんこれは北米大陸のビッグフット(※)も例外ではない。あるホテルのオーナーは、敷地近くの森でビッグフットのものらしき正体不明のフンが発見されたと話している。

ビッグフットの糞が発見される? 真っ白で大量…=アメリカの画像1
画像は「Getty Images」より

(※) ビッグフットとは森の中を歩き回る大きくて毛むくじゃらの大型類人猿のような未確認生物。一般的に身長2~3m、体重200~350kgの巨体で怪力、直立二足歩行をしているとされ、カナダやアメリカの民間伝承では「サスカッチ」とも呼ばれる。その姿は大型化したゴリラやチンパンジーのようにも見える。これによく似た未確認生物にヒマラヤの「イエティ」、オーストラリアの「ヨウィー」、そしてシベリアの「チュチュニア」などが報告されているが、それぞれの関係性は不明。

 昨年10月、アメリカのオレゴン州ノースアンプクアにあるSteamboat Innは、Instagramにてビッグフットの可能性がある糞の画像を公開した。それは動物の毛を飲み込んだのか白くなっており、驚くほどの量があった。それは糞の横に写っている発見者の足と比較してもよくわかる。写真の解説によれば、発見者は同州の森林に精通している人物だったが、これまでこのようなものを見たことはないと語っていたそう。投稿したホテルのオーナーは「私たちの近所に住むサスカッチは、フレンドリーにこの宿を見守っていたに違いない」と書いている。

 しかし、この糞は本当にビッグフットのものなのだろうか。Instagramのコメント欄には、多少の差異はあれどもオオカミやコヨーテの糞ではないかと指摘する人もいた。しかし糞の量があまりにも膨大なため、オオカミ1頭によるものとは考えにくいという。またオレゴン州魚類野生生物局によれば、2021年現在で州全体でオオカミは175頭しか生息していないそう。

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画像は「Daily Star」より

 ビッグフットの可能性のある糞が発見されたのは、今回が初めてではない。2007年、North American Wood Wood Ape Conservancyは、ビッグフット由来と疑われる保存された糞便5標本と獣毛3標本を調査している。その結果、糞便のうち2つと毛髪のうち2つは既知の動物のものであったが、残りのサンプルは正体不明であった。今回の調査について「科学者として、私たちはビッグフット実在の可能性について常にオープンマインドであり続けています。10年にわたる研究により、サスカッチ現象には、既知の動物種に容易に帰属させることができない、あるいはフェイクとして容易に説明することができない多くの側面があることがわかりました。私たちの研究でもいまだにビッグフットの存在に対する決定的な証拠はなく、未解決のままです」と報告書は締めくくられている。

参考:「Daily Star」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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