獣姦事件が激増、タブーに踏み込んだ獣医師たち! 尻尾がおかしいペットは…=亜留間次郎
獣姦事件の激増
2005年に馬と獣姦して死人が出た「イーナムクロー馬姦事件」が起こってから全米で獣姦の違法化が進みました。
違法化すると逮捕者が続出し、1975年から2015年の40年の間にアメリカで起こった獣姦事件で逮捕された472人の調査と分析が行われました。
このうち、詳細不明の2件と冤罪の疑いがある3件を除外、さらに加害者が18歳未満だった11人も除外して456人の成人犯罪者を対象として調査されました。
獣姦犯は男性が大半で86.0%(392人)に対して女性は13.6%(62人)残り2人はトランスジェンダーだったそうです。
女性の犯罪者はほとんどが男女カップルで単独は珍しかったそうです。
人種別では白人が最も多く71.3%を締め、次いでアフリカ系5.5%、ヒスパニック系5.3%、その他でした。
被害動物を見てみると、一番犠牲になったのは犬で、次に馬、牛、ヤギ、鶏、豚などの家畜、爬虫類、猫、鳥、モルモットなどでした。
犬はほぼペットとして飼われていて、飼い主に獣姦されています。
さすがにモルモットはどうやったのかと思ったのですが、調べてみたらガチでやっていました……。
過去40年間の統計データといっても事件の大半が21世紀になってから起こった事例で、その多くが近年に偏っています。
つまり、アメリカで近年になって獣姦の逮捕者が急激に増えたのはイーナムクロー馬姦事件の後に獣姦を犯罪とする法整備が全米に広まった結果です。
昔は獣姦する人がいなかったわけではなく、警察が逮捕起訴すべき犯罪だと認識していなかったからで、実態件数は昔から多いと思われます。
456人の獣姦犯罪者のうち157人(34.4%)は直接的に獣姦を行わず撮影する側でした。
つまり、逮捕者のかなりの割合がイーナムクロー馬姦事件のように獣姦ポルノの撮影のために獣姦して逮捕されていたのです。
これは獣姦ビデオをネットで流通させることが簡単になったこととニッチなユーザーにピンポイントで売りやすくなったせいで利益が見込めるからだといわれています。
ちなみに、旧共産圏だったハンガリーには共産主義時代の法律の名残で獣姦ポルノを製造販売する規制がなく、供給元になっているといわれています。
「Hungary Animal pornography」でググるとわかりますが多くの獣姦ポルノ作品がハンガリー製を標榜しています。
本当はどこで作られたのかわかりませんが、正直に生産者が住んでいる獣姦が違法な国を製造元にすると警察が捜査して逮捕される危険があるので合法であるハンガリーにしている可能性が高そうです。
なんだかハンガリーの動物(Hungary Animal)だけで獣姦の隠語みたいになっています。
タブーに挑む獣医師達
こうした獣姦事件の表面化に伴い獣医学の世界でタブーとされていた獣姦が注目されるようになりました。
獣医学的に獣姦を呼称する学術用語として動物性的虐待(Animal Sexual Abuse)略してASAが正式名称になっています。
獣姦が人間の強姦以上に大変なのは、獣姦の結果として、多くの動物が怪我をしたり死んだりしているからです。
当然ですが、動物は人間とセックスできるような体をしていません。
体格からいっても馬のような大型動物ならまだしも、大半は人間よりも小さい動物です。
人間同士だったら怪我で済む行為でも動物が受けた場合は死亡することが頻繁に起こっています。
こうした犯罪行為に対応するために獣医師の間でタブーとされていた獣姦された動物の法医学が生まれました。
獣医師が人間にレイプされて死んだ動物の死亡診断とレイプの証拠保全を行う必要性が生まれたのです。
ところで、意思表示出来ない動物がどうやって性被害を訴えるかと思うでしょうけど、訴えるのは飼い主です。
家畜やペットが変質者にレイプされて死んでしまう事件が普通に起こっているからです。
家畜を扱う牧場などにはかかりつけの獣医がいるのが普通で定期的に自分の家畜を健康診断してもらったり、病気や怪我があれば往診に来てもらうことがあります。
そこで、家畜の様子がおかしいと思って調べたら変質者にレイプされていたなんてとんでもないことが起こっているから、獣医師は動物性的虐待を扱うしかなくなっているのです。
飼い主にしてみれば、家畜の場合はけっこうな金銭的損害がでるので放置できません。
現代の畜産農家は家畜を狙う野生動物だけじゃなくて獣姦魔まで対応を考えないと駄目になってきているようです。
獣姦診断
獣姦された動物を検査する方法は基本的に人間が強姦された時の応用です。
まず、精液は特定の波長の光を吸収して吸収したエネルギーをより長い波長で再放出する性質があります。
精液に特異的に反応する紫外線とフィルターを組み合わせた検出ライトが市販されているので、コレで照らすだけで動物がやられた後なのか簡単に識別できます。
問題は動物同士の交尾だった場合は何の問題もないので、やったのが人間なのか動物なのか識別しなければなりません。
次に動物が人間による性被害にあったかどうか判定する「Sperm HY-LITER」という検査キットを使います。
これは人間の精液にだけ特異的に反応する試薬を使うので動物同士の性行為には反応しません。
人間の精液であることが確認できたら獣医師は犯人が捕まったときのDNA鑑定の証拠にするために精液を保存しておきます。
そして、動物がどの程度の怪我をしているのか診断して診断書を作成して採取した精液と一緒に警察に証拠を提出することになります。
イーナムクロー馬姦事件では人間の肛門にオス馬の陰茎を挿入したら、直腸に穴が空いて人間が死んだせいで大騒ぎになりました。
馬と人間ぐらい体格差がある動物同士の交尾だと、陰茎が内臓を損傷させて死ぬこともあります。
逆に人間よりも小さい犬やヤギを獣姦するとやられた動物が内臓を損傷して死ぬことがよく起こります。
フロリダ州で獣姦が違法化する原因になった2007年の事件では48歳男性がヤギを強姦したことが原因で、ヤギが直腸穿孔を起こして死亡しました。
当時のフロリダは獣姦が合法だったので、この男は動物窃盗の罪で起訴されて懲役11か月と29日の判決を受けました。
こうした体格差がありすぎる動物同士の交尾は膣や直腸に穴が空いて死ぬリスクが非常に高くなります。
犬などの尻尾がある動物の場合は獣姦による尻尾の骨盤近くの脱臼または骨折などの怪我もよく起こるので、尻尾がおかしいペットは獣姦されている可能性があります。
内臓に穴が空いて死ぬパターンの他に、獣姦で恐ろしいのが子宮や膣のガス壊疽です。
ガス壊疽は感染症の中でも恐ろしい病気で嫌気性ガス産生菌と呼ばれる細菌が子宮や膣に感染して増殖すると生きたまま内臓が腐って死にます。
レントゲンを撮ると子宮がガスで膨らんでいるのでわかります。
子宮が破裂なんて都市伝説があるけど、それは都市伝説です。
本当に恐ろしいのは子宮の中が感染症になってガス壊疽で苦しんでのたうち回りながら死ぬことです。
自分よりも体の大きな動物との交尾は非常にリスクが高い行為です。
人間に獣姦された動物は馬姦で死んだ人間みたいに死ぬ危険性が高いのです。相手が何であれ、性行為は対等な相手としましょう。
参考資料:
・Animal sexual abuse: A veterinary taboo?(Science Direct)
・Veterinary Forensic Pathology of Animal Sexual Abuse(Sage Journals)
・An alternate light source to detect semen(PubMed)
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