UFO着陸地点から回収された「宇宙の精子」とは? 米ジャーナリストが暴露

画像は「Getty Images」より

 海外のUFO研究家ジョージ・ナップ氏が、UFO(※)着陸地点と思われる場所から「宇宙の精子」を回収したものの、専門家にサンプルを送って分析された後に行方不明になってしまったと主張して注目を集めている。

(※) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 数年前、ロシアの生物学者ユーリ・シマコフ氏は、モスクワ近郊とカザフスタンの2カ所で同じ「赤みがかった色の小さな球体」を発見した。彼はそのサンプルのいくつかをアメリカにいるジョージ・ナップ氏に渡し、その物体が宇宙から送られた「ある種の生物カプセル」であり、「何らかの生物や植物が発芽するもの」だと主張していたという。

 シマコフ氏によれば、ロシアの首都近郊にあるUFOが着陸したと思われる場所に「土中に存在する単細胞生物を探す」ために派遣され、謎の小さな球体を発見したという。その後、カザフスタンでもUFOが着陸したとされる地点でも調査を行い、再び球体を発見したという。

「彼はそれを宇宙精子と呼び、小さなシャーレの中に入れていました。彼は、それがある種の生物学的な作用があるもので『発芽した後に動物や植物、ヒューマノイドになるかもしれない』と主張していました。私は彼に『アメリカに持って帰って、分析して正体が分かったら教えてくれ』と言いました」とナップ氏は語っている。

 その後、ナップ氏はシマコフ氏から「世界に存在する宇宙精子の半分」をアメリカに持ち帰り、先進航空宇宙脅威識別プログラム(AATIP)の専門家に渡して検査してもらった。するとこのサンプルは「生物学的なものではないが、高熱機器で製造されたもの」であり、非常に興味深い化学組成を持っていることが判明。分析に携わった専門家も「誰が、何のために作ったのか、どうして遠く離れた2つのUFO着陸地点の土の中にあったのかまったくわからない」と語ったそう。そこで、ナップ氏はそれらを原子爆弾実験博物館の専門家に送り、より特殊な分析を行ってもらうことにした……のだが、その後サンプルは全て行方不明になってしまったという。

 ナップ氏によると、この事件は4、5年前のことであり、何度も博物館側に問い合わせしているものの、他のUFO関連資料はきちんと返却されたが「宇宙精子」だけは返ってきていないという。果たして、謎めいた「宇宙精子」はどこに消えたのか。そもそも「宇宙精子」の正体は何だったのだろうか。

参考:「Daily Star」ほか

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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