諜報機関関係者が読み解く広島G7とビルダーバーグ会議！岸田政権が天皇ゴールドをアメリカに献上、日本は5年以内に大量破壊兵器を持つことに…

2023.06.08 20:00 文＝中村カタブツ君

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【連載：某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤（@JamesSaito33）が斬る！国際ニュース裏情報】

諜報機関関係者が読み解く広島G7とビルダーバーグ会議！岸田政権が天皇ゴールドをアメリカに献上、日本は5年以内に大量破壊兵器を持つことに…の画像1 — 画像は「Getty Images」より

──ジェームズさん、日本のマスコミは広島G7の話ばかりでしたが、『TOCANA』読者としては同じ時期に開催されたビルダーバーグ会議の話のほうをやっぱり聞きたいですね（笑）。

ジェームズ斉藤（以下、ジェームズ）：わかりました。あの有名なビルダーバーグ会議の話をしましょう（笑）。これはG7の裏スポンサーたちの集まりで、今回はポルトガルのリスボンで行われました。参加者はアメリカのアブリル・ヘインズというインテリジェンスのトップや、アメリカのNATOの司令官、ヘンリー・キッシンジャーなど、ほとんど英米の有力者ばかりです。話された内容は完全に秘匿でこれは出回りません。ただし、議題は公開されていて「BRICsに関してどういう対策を取るのか」というものです。私が確認したのはBRICsの中でも特にRICs、ロシア、インド、中国をどうするのか？　というのが話されたと言われています。ここで特に重要なのがインドです。

──インドは広島G7にも参加していましたね？

ジェームズ：ですから、今回は広島G7も含めた話になりますが、広島G7もインド視点で見るのが大切になってきます。

──日本のメディアは広島G7を大成功だったと絶賛してましたよ。岸田首相の外交力を。

ジェームズ：岸田首相がやろうとしたことはよくわかりました。G7＋EUの代表２人を迎えて、韓国、オーストラリア、インド、インドネシア、ベトナム、ブラジル、ベトナム、クック諸島を招待しましたよね。岸田首相はグローバルサウスという発展途上国の連合をG7側に引き寄せることをやりたかったんです。もちろん狙いは悪くないですよ。しかし、結果がついてきませんでした。

　これまで何度も話していますが、世界は西側諸国と中露でいま二極化しています。鍵を握っているのはインドで現在は中露側についていますが、G7に参加させたことは岸田首相の快挙だと言っていいでしょう。しかし、肝心のG7の席上で「我々はG7側、そして中露側どちらにも対応することができる」と明言して、完全にG7の面子を潰してしまいました。要は、「インドは二股を掛けます」と宣言したようなものですから。

──つまり、今回のG7は失敗だったんですか？

ジェームズ：日本のメディアでは成功したと言っていますが、評価するポイントが間違っています。広島の平和公園でセレモニーをしても、はっきり言ってG7とは何の関係もありません。バイデンに至っては原爆を投下した加害者側であるのに追悼も謝罪もしていないのですから日本はお人良し過ぎます。あれを評価しているのは日本のマスコミだけです。G7の要である経済に関してはインドの二股発言で完全に失敗しています。

　G7は経済のためのフォーラムです。ですから、この場にインドを呼んだのは素晴らしいことでした。インドはグローバルサウスと呼ばれる発展途上国のリーダーになろうとしていますからね、いま。しかし、肩透かしをされたので岸田さんのグローバル戦略は失敗したことが明らかになりました。

　今回のG7で露呈してしまったのは、「いまの時代はG7だけではやっていけない」ということです。考えてみればそれは当たり前で、昔はG7が世界のGDPのほとんどを占めていました。７割か８割の富を握っていたはずなんです。しかし、いまは逆転してG7が富の3割ぐらいしか握っていません。それほどG7は衰退してしまいました。結局、今回のサミットで明らかになったのはG7自体にお金がないということで、アメリカやフランスなんかの先進国は例によって日本にお金をくれと無心をしてきたんです。

──えっ!?　それはいつもの天皇ゴールドですか？

ジェームズ：もちろんです。天皇ゴールドの関係者から聞いた話によりますと、G7前に欧米諸国からかなりいろんなリクエストが入っていて、それで急速に対応しなければいけなかったと。特に大変だったのがアメリカで、6月1日に債務不履行になると、ずっとジャネット・イエレン財務長官が言っていたじゃないですか？　ところが、ちょうど昨日ですよ、５月29日（取材は30日）にイエレンが声明を出してデフォルトするかしないかの期限を６月１日から５日に延期したんです。驚くのは１日から５日までの間に支払わなければいけない「1300億ドル、約18兆3000億円ぐらいの返済額をすでに取りまとめた」と言ったんです。しかし、お金がないアメリカがどうやってそんな大金を取りまとめたんですか？　

諜報機関関係者が読み解く広島G7とビルダーバーグ会議！岸田政権が天皇ゴールドをアメリカに献上、日本は5年以内に大量破壊兵器を持つことに…の画像2 — 画像は「Getty Images」より

──それはやはり……。

ジェームズ：５月に天皇ゴールドが換金されたということです。G7で来日したバイデンが岸田総理にお願いをして、米国経済がヤバいから助けて、と。

──天皇ゴールドの話を聞くと毎回半信半疑というのと、もし本当であれば、日本はいつまでこんなことをやらないといけないんですかね、というのがあって。

ジェームズ：それはわかります（苦笑）。しかし、天皇ゴールドはあります。でなければ、アメリカはたった数日で約18兆円をどこから引っ張り出してきたのか、ということです。「いつまで続けなければいけないのか」のほうですが、一つ言えるのはいまアメリカがデフォルトすると一番困るのは日本です。なぜなら、アメリカ国債を世界で一番多く持っているのは日本だからです。デフォルトすれば日本が持っているアメリカ国債の価値がかなり低くなります。なので、日本としてもアメリカの延命措置をするしかなかったんです。

──広島G7の裏では天皇マネーを巡る攻防もあったんですね。

ジェームズ：まあ、守れはしなかったのですが（苦笑）。あと、今年の５月は国際政治では重要なイベントがてんこ盛りでした。ビルダーバーグ会議、広島G7のほかに２つ重要な会議が行われています。その一つが中国の西安で行われた「中央アジア会議」です。西安は昔の中国の首都ですし、中国の歴史を振り返りますと、中央アジアの侵略を受けて帝国は結構崩壊しています。唐王朝を崩壊に追い込んだ安禄山という武将も中央アジア系で、中央アジアは中国にとって必ず押さえなければいけない場所です。中央アジアと中国の連結を強化し、一帯一路がますます中央アジアに拡げていくためにも重要な会議でした。

　もう一つが、ロシアが主催した「ユーラシア経済フォーラム」で、ロシア＋中国＋中央アジアで、ユーラシアを考える時に中央アジアを軸にロシアと中国が協力関係を深めて一体化していくという流れです。

──中央アジアの国々って結構重要なんですね。

ジェームズ：重要です。広島G7にも呼ぶべきでしたが、一カ国も参加していないのも、広島G7の失敗の一つと言ってもいいでしょう。ウズベキスタンのような「チャイナマネーが欲しい」だけで親中国家になっているような中央アジア国家を日本がおさえるべきなのに、何のアプローチもしていません。

　そして、ビルダーバーグ会議の話に戻りますが、さきほども言ったように今回の議題は「BRICsに関してどういう対策を取るのか」というものです。特にRICs、ロシア、インド、中国をどうするのか？　が話されました。ドル基軸体制が揺らいでいる中で、脱ドル化を一番積極的にやっているのがロシアと中国、特にロシアです。ここにインドが加わるとアメリカ経済もかなり危険になるので、相当時間を割いたようですが、ビルダーバーグ会議にしてもインドに対して明確な戦略が打ち出せませんでした。インドをどうするかというのはいま西側にとって経済、地政学上の死活問題なのですが、西側は全然インドに対する有効的な対策を出せていません。

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──ビルダーバーグ会議ですらインドの首に紐を結べないと。

ジェームズ：それほどドル基軸体制は脆くなっているということです。

──中露の勢いが凄いんですね。

ジェームズ：こういった状態を見ればウクライナ戦争でロシアが不利という話がいかに西側のディスインフォメーションかわかるでしょう。ロシアが絶対絶命ならば、インドが二股戦略なんかするわけがありません。しかも、これで一番割を食うのが日本です。

──えっ!?　日本ですか？　日本が関係あるんですか？

ジェームズ：要はメンドウ事を押し付けられるのです。なぜなら、アメリカは国内のデフォルト問題でインドどころじゃありませんし、ヨーロッパはウクライナ戦争で疲弊しています。なので、日本がグローバルサウスを西側の代表として面倒を見ていくということがG7で確定した流れなんです。インドは人口的にも中国を超しましたし、経済的にも一番伸びる可能性が高いので注目されていますから、すべてが悪い話ではないですが。

──インドは日本のGDPも抜く勢いですからね。

ジェームズ：可能性はあります。しかし、経済的に抜かれても総合的なパワー、軍事力も含めてインドが超大国になるかというと、それはありえません。国内が分裂し過ぎなので。言語は100以上ありますからね。いまのモディ首相はヒンズーの極右なんですよ。ですから、彼を嫌っている人は国内にたくさんいます。なので、民族闘争に火がついた瞬間、インドは終わります。あとは台湾有事に関しても話されたという情報が入っていて、ヘンリー・キッシンジャーを見るとどう対応するのかが見えてきます。彼もビルダーバーグ会議の重要なメンバーで、先月100歳になりました。これを記念して経済誌『エコノミスト』のインタビューを受けたのですが、そこで彼は「台湾有事は起こる」と言っていますし、日本があと５年以内に大量破壊兵器を持つだろうと言っています。

──核を持つかもしれない？

諜報機関関係者が読み解く広島G7とビルダーバーグ会議！岸田政権が天皇ゴールドをアメリカに献上、日本は5年以内に大量破壊兵器を持つことに…の画像4 — キッシンジャー（画像は「Getty Images」より）

ジェームズ：大量破壊兵器は核を含むものですけど、生物化学兵器もかもしれないです。ともかく日本を軍事的に強くすると。あとは「ウクライナをNATOに入れようとしたことが今回の戦争につながった」と言っていますから、かなりロシア寄りの発言です。彼は冷戦時代にKGBに弱みを握られているので（苦笑）。60年代に〇〇しているところを撮られています。彼のキャリアのスタートはCIAです。CIAといえば、〇〇が最凶諜報テクニックで、「ドン」を演じるための通過儀礼です（苦笑）。いずれにせよ、キッシンジャーの場合、60年近くもKGB(後にSVR)のエージェントなのでロシアに関しては凄く融和的なんです（笑）。

──キン●マを握られているんですね（笑）。

ジェームズ：ビデオがありますから。それはまだ公開されていませんが、諜報関係者の中では常識です。キッシンジャーの発言で気になったのは「ウクライナ戦争においてクリミアがウクライナに奪回されるようなことになると世界平和につながらない」と言っていることです。

──核の使用を匂わせていますね。

ジェームズ：ロシアの核使用は今年の秋、もしくは来年すぐかもしれないですね。クリミア侵攻が鍵を握っていることは間違いありません。

──というか、ビルダーバーグ会議にもロシア派がいるんですね。

ジェームズ：キッシンジャーの場合、バイデン政権に対しても隠然たる影響力を持っており、ホワイトハウス内からアメリカの対露政策を揺るがしています。それほどロシアの工作は功を奏しているということです。以上が、ビルダーバーグ会議、G7などマスコミが報道しない国際会議関連での総括になります。毎年5月は諜報機関関係者が最も忙しい時です。

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