【心霊スポット】沖縄・七福神の家で聞こえた子どもの声! 現地取材から判明した真実とは…?
――宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが現地取材!
――沖縄本島南部の心霊スポットですよね?
神ノ国ヲ:かなり情報が錯綜しており、何が事実で何がデマなのか、判別が難しく感じましたね。幸い、現地の作家・小原猛さんから話を伺うこともできました。小原猛さんは、つい最近も「琉球怪談デラックス」(ボーダーインク、2023)を出版されたばかりの作家です。沖縄の怪談といえば、まず小原猛の名が挙がります。
――やはり七福神の家は何かあるんですね?
神ノ國ヲ:小原さんによれば、最初、家族が住んでいたそうです。その後、いろいろあって廃墟になって、なぜかユタなどの拝み(ウガミ)場所になった。それで、あの家がおかしくなったようで、相次いで自殺者がでた。ただ、よくいわれる「沖縄刑務所を脱獄した犯人が一家惨殺した」という説は都市伝説どころか、ただの嘘、デマだそうです。
実は、今回の取材には霊能者も同行していたのですが、いわく「七福神の家の敷地に入ろうとしたら、やめて! と子どもの声が聞こえた」と。子どもの声は、もともと住んでいた一家と何か関りがあるのかもしれません。
――自殺者もあり心霊現象もある……。
神ノ國ヲ:七福神の家の「2階にある女の絵から声がする」という話が有名だそうです。その声も元住人や所有者とどう関係しているのか、全く分かりません。ただ小原さんによれば、そもそも家の所有者である老人は、その家の裏で畑を営んでいたそうです。わりと身近なところに所有者がいたそうです。ところが、もう、そのおじいさんも亡くなったんでしょうね。現在、役場で話を聞いても「所有者不明です」と、匙を投げている。
つまり、話をまとめると、こうなります。①七福神の家と呼ばれる家には、たしかに一家が住んでいた。②理由は不明ながら、なぜか廃墟となり、その後、ユタの拝み場となった。③結果、自殺者が出て心霊スポットの噂が立った。④脱獄犯による一家惨殺はウソ。⑤霊感ある人間が行くと、たしかに女や子どもの声を聞く場合がある。⑤現在の所有者については、役所も確認できていない。
――やはり足を運んで現地取材すると違いますね
神ノ國ヲ:そうですね。怪談を語るとき、書くとき、きちんと調べないとダメですよね。たとえば最近では忘れられている話として、沖縄北部の「金武町のUFO」があります。インターネットでは一切内容が出てきません。なぜならインターネット普及以前の情報の多くは、ネット上に掲載されていないからです。だから資料を読み、現地に向かい、話を聞かなくてはならないんです。怪談はそもそも怪しい談話なんですよ。記録と記憶、事実とその解釈、取材する者は、そこを丁寧に峻別する必要があります。
――金武町のUFO目撃とは?
神ノ國ヲ:金武町といえば、タコライス発祥の町としても知られます。1980年代、米兵に満腹になってもらおうとの発想で生まれた沖縄料理がタコライスです。その同時期、金武町で同時多発的にUFO目撃があって役場には電話で問い合わせが殺到したんですよ。米軍基地の上に、UFO型の雲が長い間浮かんでいたそうです。問い合わせが殺到するくらいですから、やはり米軍基地の上に、何かしら異常な物体が浮かんでいたのでしょう。もしかするとドローンの実証実験だったのかもしれません。
たとえば先に話を聞いた作家・小原猛さんいわく「金武町のUFOね、見た人も知ってるし、取材もしたけど、今さら騒ぐほどのことではないんじゃない?」と。
きちんと調べてきた人からすれば、たとえば「七福神の家」も「金武町のUFO」も、よく知られた話でしかないんですよね。心霊スポットの真実は、いつも、すでに明らかなものなのかもしれません。
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