世界に実在する「呪われた場所」8選 ― 決して近づいてはならない、呪いと伝説の地

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 絵のように美しい場所には、時として恐ろしい呪いの伝説が隠されている。城、島、遺跡、そして何の変哲もない道端の石畳。不当な扱いを受けた修道士や、いたずら好きな海賊が放ったとされる呪いの言葉が、その土地に不幸をもたらしてきたという物語は、世界中に存在する。

 ここでは、そんな不運に見舞われたとされる、8つの(おそらくは)呪われた場所を紹介しよう。

1. マーガム修道院の壁(イギリス・ウェールズ)

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By Archangel12Flickr: Margam Abbey ruin chapter house, CC BY 2.0, Link

 ウェールズの製鉄所の敷地内に、800年の歴史を持つ一つの壁が、厳重に保護されて立っている。その理由は、古代の呪いにある。16世紀、修道院を追われた修道士の一人が、「もしこの壁が崩れ落ちる時、町全体も共に滅びるだろう」と予言したという。以来、町の人々はこの壁を懸命に守り続けている。

2. アロア・タワー(スコットランド)

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By HARTLEPOOLMARINA2014Own work, CC BY-SA 4.0, Link

 スコットランドのアロア・タワーは、何百年も「マーの破滅」として知られる呪いに苦しめられてきた。16世紀、マー伯爵が修道院を破壊して宮殿を建てたことに激怒した修道院長が、一族に呪いをかけたという。「子孫に盲目が生まれる」「家が焼け落ちる」といった予言は次々と成就したが、「屋根から若木が生えた時、呪いは解ける」という最後の予言通り、1820年頃に若木が芽吹いて以降、呪いは解かれたとされている。

3. ピラミッド建設者の墓地(エジプト)

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 ギザの大ピラミッドを建設した労働者たちが眠るこの墓地には、盗掘者から墓を守るための強力な呪いが刻まれている。「この墓に悪事を働く者よ。水中ではワニが、陸上では蛇が、汝らの敵とならん」。この墓地は現在、一般公開されている。訪れる者は、自らの運を試すことになるのかもしれない。

4. ロッカ・スパルヴィエラ城の廃墟(フランス)

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By JesmarOwn work, CC BY-SA 4.0, Link

「雀鷹の城」こと、この城の廃墟には悲しい伝説が残る。中世、この城に逃げ込んだジャンヌ女王が、酔っぱらった修道士に息子たちを殺害された。絶望した彼女は、「この城の近くでは、二度と鳥は歌わないだろう」と呪いをかけた。そして今日に至るまで、この廃墟の周囲は、不気味な沈黙に包まれていると報告されている。

5. ヒンガム島の小石(タイ)

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tehjs, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

 タイ沖に浮かぶ無人島、ヒンガム島は、神聖な黒い石で覆われている。神話によれば、この島の石を持ち出した者には、神の呪いがかかるという。その結果、毎年、島の管理事務所には、世界中の観光客から「不幸を取り除いてほしい」という願いと共に、石の入った多くの小包が送られてくるという。

6. セント・アンドリューズ大学の石畳(スコットランド)

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By Remi MathisOwn work, CC BY-SA 3.0, Link

 セント・アンドリューズ大学の礼拝堂の外には、「PH」というイニシャルが刻まれた石畳がある。これは、1528年に異端として火あぶりの刑に処された説教者パトリック・ハミルトンの処刑場所を示すものだ。この石畳を踏んだ学生は、試験に落第するという呪いがかけられていると信じられている。そのため、卒業式の日になると、多くの学生たちが、もはや落第の心配がなくなったこの場所を、わざわざ踏みに戻ってくるという。

7. チャールズ島(コネチカット州)

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By Randal J. (RJFerret) – Self-photographed, CC BY-SA 2.5, Link

 コネチカット州沖に浮かぶチャールズ島には、3つの呪いがかけられているという。一つ目は、入植者に土地を追われた先住民の酋長による「この地に建てられるすべての建物」への呪い。二つ目は、海賊キャプテン・キッドが財宝と共に埋めた呪い。そして三つ目は、アステカの皇帝がスペイン人から隠した財宝にかけられていた呪いだ。この島は、まさに呪いのトライアングルなのである。

8. ゴーストタウン・ボディ(カリフォルニア州)

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By King of HeartsOwn work, CC BY-SA 4.0, Link

 ゴールドラッシュで栄えたカリフォルニアの町、ボディ。金が枯渇し、人々が去ったこのゴーストタウンには、呪いの噂が絶えない。ここから記念品を持ち帰った訪問者は、次々と不運に見舞われるというのだ。博物館には、盗んだ品物を返し、「呪いを解いてほしい」と懇願する手紙が、数多く展示されている。

 しかし、この呪いの噂を広めたのは、実は公園のレンジャーたちだった。訪問者による盗難を防ぐための苦肉の策だったのだが、その話はあまりに効果的すぎた。今や人々は恐怖から何も持ち帰らなくなり、代わりに「不幸が起きた」という手紙を送ってくる。その手紙が、また新たな呪いの証拠として、伝説を強化し続けているのだ。

 これらの物語は、本物の呪いか、それとも人間の思い込みが生んだ幻か。しかし、これほど多くの人々が信じる「呪い」の力には、科学では解明できない何かが確かに存在するのかもしれない。

参考:MENTAL FLOSS、ほか

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