ピラミッドの下に“第2の地下構造物”発見!?ギザの地下に「超巨大都市」が眠っているのか

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Image by Soupy Squirrel from Pixabay

 今年3月、カフラー王のピラミッドの地下に巨大な構造物が発見されたニュースが世を騒がせたが、今度はメンカウラー王のピラミッドの下で同様の構造物が発見されたという――。

■メンカウラー王のピラミッドの下に構造物を発見

 イタリア・ピサ大学のコラッド・マランガ氏とスコットランド・ストラスクライド大学のフィリッポ・ビオンディ氏は今年3月にカフラー王のピラミッドの下に広大な地下構造物を発見したと主張して世界を驚かせたが、先日にはメンカウラー王のピラミッドの下でも同様の構造物が存在していることを報告した。

 ビオンディ氏は英紙「Daily Mail」に対し、メンカウラー王のピラミッドの地下構造物がカフラー王のプラミッドのものと同じである確率は90%であることが示されていると語った。

 地中レーダーを使った調査で研究チームは「実験測定として、カフラー王墓の下に特定した構造物がメンカウラー王墓の下にも存在することを強く示唆するトモグラフィーデータの客観的分析を通じて」この可能性に到達したという。

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画像は「Daily Mail」より

「ギザの建造物は相互につながっていると我々は固く信じており、ピラミッドは巨大な地下インフラ複合体の氷山の一角に過ぎないという我々の見解を裏付けています」(ビオンディ氏)

 ギザの3つのピラミッドの地下に大きな地下都市が広がっているというのだろうか。

「このネットワークは、主要な地下構造物を結ぶ密集したトンネルのシステムで構成されていると思われます」 (ビオンディ氏)

 この研究結果はまだ証明も反証もされていないが、研究チームは今も研究を進めている。

 カフラー王のピラミッドの地下にある8つの柱で構成された構造物は、長さが600メートル以上あると推定され、8つの柱のそれぞれに巻きついている螺旋状の構造が特徴的である。それと同じ構造物がメンカウラー王のピラミッドの下にもあるということなのか。

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画像は「Daily Mail」より
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画像は「Daily Mail」より

 ではそれらの地下構造物はどのような目的で作られたのだろうか。

「現段階では、私たちはまだこの件を徹底的に調査するために情報を収集しているところですが、この構造物の働きには、空気、水、火、土といった自然の要素が関係している可能性が高いと自信を持って言えます」(ビオンディ氏)

 ギザの3つのピラミッドが建てられたのは4500年ほど前だと推定されているが、ビオンディ氏とマランガ氏は、これらの建造物は約3万8000年前の失われた古代文明によって建てられたのではないかと言及している。彼らによればその古代文明は約1万2800年前に起きた彗星の地球衝突による地球規模の大災害によって滅亡したのだという。地球が一時的に寒冷化したヤンガードリアス期が彗星の衝突によって起きたとする説に重なる見解でもあるだろう。

 彼らの理論によれば、彗星衝突の結果として生じた洪水と混乱によりこの文明の痕跡のほとんどが消失したが、生き残った人々は天文学、工学、神聖な建築の知識を古代エジプト人を含む後の文化に伝えた。

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スキャンで捉えられた構造物は、北側に沿って音叉型に伸びている。 画像は「Daily Mail」より

 カリフォルニア大学サンタバーバラ校の地質学者で、彗星衝突説の主要な提唱者であるジェームズ・ケネット博士は「Daily Mail」紙に対し、北米の高度な石器時代の文化を持つクローヴィス人が、彗星が地球に衝突したとみられる同時期に謎の失踪を遂げたことに着目している。つまり彗星衝突によって古代文明が滅亡した可能性があるというのだ。

 ケネット氏はエジプトで同じ衝突の影響があったかどうかは確認できていないが、ギザから約1600キロ離れたシリアの古代遺跡テル・アブ・フレイラで発見された衝突の痕跡は説得力があると指摘している。

 同氏はもし瓦礫がその地域を襲った場合、地中海とナイル川から大規模な洪水が引き起こされ、古代エジプトの一部を飲み込む可能性もあっただろうと言及する。

 ビオンディ氏らの今回の発見は失われた古代文明に繋がる物証になるのだろうか。現在進行形で続いている調査の動向を引き続きチェックしていきたい。

参考:「Daily Mail」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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