生理前の女性は“超能力”を発揮!? 我々の脳に隠された5つのスーパーパワーとは!?

 我々の脳には類いまれなるパワーが秘められているという。普段は使っていない脳、特に左前頭葉が持つスーパーパワーは5種類にも及ぶ。


1. 素早く正確な記憶

 英単語などの文字情報を暗記しようとした場合、普通は何度も見たり口にしたりして覚えることになるだろう。しかしこうした暗記法は時間がかかるうえに、脳は新しく重要な物事を優先的に記憶しているので前に記憶したものは思い出しにくい。

 そこで活用してみたいのはビジュアルイメージによる記憶である。文字情報を記憶するのは手間取るが、我々の脳はビジュアル情報については実に素早く正確に記憶することができ、記憶を蓄える“容量”もまだまだたっぷり残っているということだ。

我々の脳に隠された5つのスーパーパワーとは!? 生理前の女性が超能力を発揮することも判明!の画像1Stillness In The Storm」の記事より

 有名な記憶術である「記憶の宮殿」もこの脳の特性を活用した記憶法で、記憶したい事項を部屋の中の特定の場所に位置付けてビジュアルとして記憶する方法である。

 逆に言えばはじめからビジュアルに結びついている物事は思い出しやすい。例えば英単語の「Ladybug(レイディバグ)」はテントウムシのことなのだが、テントウムシの鮮やかなビジュアルと結びつければきわめて思い出しやすい単語となるだろう。


2. 事実上のテレキネシス

 例えば紐に穴あきコインを結びつけ、紐を持って目の前にコインを吊り下げてみる。たいていの人は、コインに向かって脳内で「動け」と命じるとコインは揺れ動きはじめ、「止まれ」と命じると揺れを静止させることができるという。

我々の脳に隠された5つのスーパーパワーとは!? 生理前の女性が超能力を発揮することも判明!の画像2画像は「Wikipedia」より

 これは決して超能力であるテレキネシス(念力)ではなく、脳が記憶している筋肉の微細な運動によってコインがコントロールされているという。この無意識の筋肉の動きは潜在記憶(implicit memory)と呼ばれ、現在の状況下でどうコインを制御したらよいのかを脳はすでに知っていて筋肉に命令を出しているのだ。

 したがって我々は脳に任せてみることで、個々の状況下でわりと正しい動きができるのである。

3. エコロケーション

 コウモリや鳥類一般、そしてクジラなどに備わっている能力であるエコロケーション(反響定位)は人間にもあるということだ。


 エコロケーションは音の反響を受け止め、それによって周囲の状況を知ることであるが、人間は考えられている以上にエコロケーション能力に優れているという。

 一般的な人でも、目が閉じているときや別のものを見ている時でも壁からの距離を把握しているということだ。

“サイコキネシス”と同じように、脳は周囲の無数の音の反響を記憶しており、その膨大なデータから現在の周囲の環境を音によって把握しているという。そして音の大きさに関係なく、発生源のおおよその距離もまた判別できているというのだ。


4. “忍び足”を検知

 エコロケーションに関係している能力だが、音の反響がなくとも周囲を把握できる能力を人間は持っている。どういうことかといえば、脳は周囲の音を遮っている存在を検知できるのである。


 何らかの企みを持って音を立てずに“忍び足”で近づいてくる存在があった場合、脳は今までストレートに届いていた環境音が何かに遮られて弱くなったことを敏感に察知しているのだ。

「誰かに見られている感じがする」という表現があるが、それは脳がこうしたかたちで人の“気配”を感じているからであるとも説明できる。

5. ヘビをいち早く発見

 5番目の“スーパーパワー”は生理前の女性にしかない特殊能力で、それはなんとヘビをいち早く発見する能力であるというから興味深い。

 2012年の京都大学の研究で、排卵後の黄体期にある女性はそうでない女性よりも写真の中のヘビを素早く特定できることが報告されている。

 はるか古代の人類にとってヘビは最も脅威的な存在のひとつで、進化人類学的に今の我々にもヘビを恐れ敏感に発見する能力は一部ではあれ伝わっているといわれている。それでも大部分の人間にとって鈍くなってしまったこの能力が、妊娠の可能性が高まる黄体期の女性の中で“開花”すると説明できるという。もちろん生理周期でのホルモンの変動が影響しているといえるが、子孫を残す上でこの時期の女性は“自分だけの身体”ではなくなり、そのぶん警戒心が高まるのであろう。

我々の脳に隠された5つのスーパーパワーとは!? 生理前の女性が超能力を発揮することも判明!の画像5画像は「Wikipedia」より

 したがって女性は無意識に警戒心が高まっている黄体期にこそ男性とデートをすべきなのかもしれない。その男性がふさわしい相手なのかどうかが、脳と身体でわかるからだ。

 こうした我々の脳が持つ数々の“スーパーパワー”に意識的になることで、サバイバルや意思決定において大きなアドバンテージを得られそうだ。


参考:「Stillness In The Storm」、「Psychology Today」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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