過激な身体改造で有名になった女性モデル! 手術の失敗で健康もお金も失ってしまうが…=カナダ

画像は、「TheWorldWatch」より

 2024年5月、海外の動画共有サイト「TheWorldWatch」に、「彼女は自然だと思いますか、それとも?」というタイトルの動画が投稿された。

 この動画には、異様に胸が大きく、唇も分厚く、肌の大部分がタトゥーで覆われている女性の姿が映っている。彼女は自らの全身を見せびらかすように悠然と闊歩する。スマートフォンで通話を始めたところで動画は途切れた。

 彼女はメキシコ生まれのカナダ人モデル、マリア・マグダラさんだ。彼女は、Instagramで20万人のフォロワーを誇るインフルエンサーで、英メディア「Daily Mail Online」などでもしばしば紹介されてきた。

 2022年5月、マリアさんは、カナダから米テキサス州ダラスへ向かう飛行機に搭乗したが、着席した直後に降ろされたことについて、Instagramで報告した。ヘッドフォンを着用していて、客室乗務員の指示に従わなかったことが理由だそうだが、彼女は行動よりも外見に関係があると主張した。彼女が機内で撮影した自撮り写真には、胸の谷間がかろうじて隠れるほどのローカットのスポーツブラを着用している姿が映っている。このように露出が多すぎる服装のせいで降ろされたのだとマリアさんは考え、「差別をやめてください。これは嫌なことです。私は今、とても恥ずかしく、人間性を否定されていると感じています」と訴えた。

画像は、「TheWorldWatch」より

 マリアさんが身体改造を始めたのは、ストリッパーやエスコートとして働いていた21歳のときだった。それ以降、タトゥー、顔の整形、脂肪吸引、豊胸など、さまざまな手術を受けて人間離れした外見を実現していった。「世界で最も太い膣」を手に入れるため、2018年には膣を膨張させる手術も受けた。この手術では大量に出血し、2回の輸血を必要としたほどだったという。

 命懸けの身体改造は必ずしも合法ではなかった。臀部へのシリコン注入はさまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があり、場合によっては致命的となる。そのため、米国を含む世界の多くの地域で違法とされる。マリアさんはこのシリコン注入に挑戦したが、結果として臀部が腐り始め、救急治療室に運ばれることとなった。

画像は、「TheWorldWatch」より

 マリアさんは臀部以外にも不調を来している。極端に大きな乳房が約10キロの重さがあり、足と背中にかかる負担のため、車椅子の必要性を訴えた。このことは2022年9月にDaily Mail Onlineで報じられたが、当時の彼女は30歳だった。

 翌年2月の同メディアでは、マリアさんの乳房の片方が破裂してしまい、健康状態がさらに悪化したことを報じた。彼女は豊胸のためのインプラントを摘出する手術を受けた。その後、「世界で最も太い膣」も「女性の睾丸」のようになってしまったため、主述によって膣を再建した。こうして全身に絶えずメスを入れ続けなければならない「終わりのないサイクル」に陥ってしまった彼女は、経済的にも破綻してしまったという。

画像は、「TheWorldWatch」より

 マリアさんが危険な身体改造をやめようと決意したのは、薬物の影響でイエスに出会ったからだという。そんな彼女は過激な身体改造を後悔し、「時間も、銀行口座も、エネルギーも、健康も消耗してしまいます。そして、長期的には、非常にお金も時間もかかる窮地に自らを陥れることになります」と語った。

 厳格で信心深い家庭で育ったマリアさんは、幼少期はディズニーの子供向け番組を見ることさえ禁じられていた。その反動からか、12歳で性的放縦となり、薬物も使用するようになった。17歳でストリッパーとなったが、過激な身体改造を行ったことでInstagramやTikTokで話題となり、コンテンツ共有プラットフォーム「OnlyFans」のモデルとしての活動をスタートした。そんな彼女が薬物によるスピリチュアル体験で自分を取り戻したのだから、人生は何が起こるかわからない。

動画は、「TheWorldWatch」より


参考:「Daily Mail Online(2023年2月21日付)」、「Daily Mail Online(2022年9月20日付)」、「Daily Mail Online(2022年6月1日付)」、ほか

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文=標葉実則

タヒねばいいのに → しねはみのり → 標葉実則。エログロオカルトを得意とするライター。世界中の猟奇事件、奇病、フェチ、カルト宗教、オカルト、都市伝説、陰謀論などのアングラ情報を蒐集して文章化します。
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