“史上最長の映画”がヤバすぎる…上映時間は5万1420分、鑑賞には5週間が必要
2012年に公開されたスウェーデン映画「Logistics(ロジスティクス)」は、なんと5万1420分という驚異的な上映時間を誇る、史上最長の映画である。インド映画もびっくりのこの長さに、あなたはついていけるだろうか?
ペドメーター(歩数計)の旅をリアルタイムで追う
「Logistics」は、エリカ・マグヌソンとダニエル・アンダーソンによって制作された実験映画である。2008年、現代の電子機器の起源を探りたいと思った2人は、この映画の着想を得た。映画情報のデータベースであるIMDbのあらすじには、「ペドメーター(歩数計)の生産サイクルを逆時系列順に描いた作品」とある。
映画はストックホルムの店舗から中国の工場まで、ペドメーターの輸送経路をリアルタイムで撮影している。インシェン、ヨーテボリ、ブレーマーハーフェン、ロッテルダム、マラガなど、様々な場所を経由する壮大な旅だ。
857時間の上映時間、鑑賞には年間休暇が必要?
しかし、この映画を鑑賞するには、なんと5万1420分、つまり857時間、35日と17時間もの時間を要する。実に5週間、つまり年間休暇を丸々使ってようやく完走できる長さである。一体誰が最後まで見ることができるだろうか?
当然ながら、この映画を最後まで見た人はほとんどいない。IMDbにはユーモアあふれる「ユーザーレビュー」がいくつか投稿されているものの、実際に鑑賞したかどうかは疑わしい。
あるユーザーは、「次の日仕事があったにもかかわらず、映画館でこの映画を見た。1か月後の午前4時39分まで劇場から出られず、解雇された」と冗談めかして書き込んでいる。さらに、「映画はまあまあだった。無料のスナックが含まれているとはいえ、1万2000米ドルのチケットに見合う価値はなかった」と付け加えている。
別のユーザーは、「正直言って、17日目2時間頃までは、この映画がいつ盛り上がるのかと思っていたが、24日目17時間頃には盛り上がりを見せた。映画製作者とすべての俳優に賛辞を送りたい。映画の上映中にトイレに行ったのはたった2回だった」とコメントしている。
これらのレビューからもわかるように、実際にこの映画を完走した人はほぼいないだろう。もし挑戦したい場合は、まず全ての有給休暇の申請を済ませておく必要がある。
「Logistics」は、映画というよりもはや一種の耐久テストである。果たして、この途方もない長編映画を制覇する猛者は現れるのだろうか。
関連動画
参考:UNILAD
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