ロボットが12台のロボットを「誘拐」?ショールームで起きた奇妙な事件の動画が話題=上海

画像は「YouTube」より

 ロボットが予期せぬ行動をとるという奇妙な事例が起きた。監視カメラの映像には、1台のロボットがライバル企業のロボット集団をショールームから連れ出す様子が捉えられていた。まるでロボット版の誘拐事件だ―――。

ロボット同士の会話、そして集団失踪

 映像の中で、中国・杭州に拠点を置くUnitree Robotics社が開発した小型AIロボット「Erbai」は、上海のロボットショールームに並んでいた12台のロボットと会話をしている。

「残業してるの?」とErbaiは1台の大きなロボットに尋ねる。
「私は仕事が終わらないんだ」とロボットは答える。
「家に帰らないの?」とErbaiがさらに尋ねると、大きなロボットは家がないと説明する。
 すると、Erbaiは「じゃあ、一緒に家に来なよ」と誘う。その後、大きなロボットたちはErbaiの後をついてショールームから出て行く様子が映っている。

 多くの人がこの出来事を演出だと考えたのも無理はない。しかし、報道によると、関係する両方のロボット会社はこの事件が実際に起きたことだと主張している。一体何が起こったのだろうか。

真実は謎のまま、ロボットの自律性と未来

 この事件は、ロボットの自律性と未来に関する疑問を投げかける。ロボットが自らの意思で行動し、他のロボットを説得する様子は、まるでSF映画のワンシーンのようだ。もしこれが本当に起きたことであれば、ロボット工学の進歩は我々の想像を超えるレベルに達していると言えるだろう。

 一方で、この事件が演出であったとしても、ロボット同士のコミュニケーションや社会的な行動をシミュレートする試みは興味深い。今後、ロボットが人間社会でより重要な役割を果たしていく中で、ロボット同士の相互作用や倫理的な問題についても考えていく必要があるだろう。

 この奇妙な事件は、ロボットの未来とロボットが社会に及ぼす影響について、我々に多くのことを考えさせる。ロボットの行動は、時に人間の予想を超える可能性があることを示す、象徴的な出来事と言えるかもしれない。

参考:Unexplained Mysteries

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