ピンチ時に出現する「バタフライピープル」とは? 災害時に多数の子どもが目撃、やはり守護天使は存在する!?

 正真正銘の絶体絶命のピンチに直面したとき、普段は身を潜めている守護天使が現れて我が身を救ってくれるというのだろうか。街を壊滅に追い込んだ竜巻の猛威に晒された多くの住民が“虹色の羽”を持つ守護天使「バタフライピープル」に助けられたと証言しているのだ。

■救われた子どもたちが“バタフライピープル”を目撃

 2011年5月22日、米・ミズーリ州ジョプリンの街を直撃したトルネードは、同国史上7番目の損害をもたらす猛威を振るい、161人の死者と数千人の負傷者を出す大惨事となった。

By KOMUnews – https://www.flickr.com/photos/komunews/5756447784/, CC BY 2.0, Link

 EFスケール5という大規模竜巻は、時速320キロメートル以上の突風を伴ってジョプリンの街を駆け抜けて壊滅的な被害をもたらした。多くの建物が損壊、全壊し、多数の人命が奪われた激甚自然災害であったが、決して少なくない人々が、命を落とす直前で不思議な美しい人型の存在に助けられたと報告している。背中に蝶のような大きくカラフルな美しい羽を持ったそのヒューマノイドは、いつしか「バタフライピープル」と呼ばれるようになったのだ。

「バタフライピープル」を目撃したと訴えるのは圧倒的に子どもが多く、大人が見るのは難しいともいわれている。良く知られている目撃談は、とある2歳半の女の子が見たというバタフライピープルだ。

 竜巻の当日、女の子は父親の運転する乗用車の中にいた。竜巻が近づいていることは理解できたが、まさかそれほどの被害をもたらすものとは思っていなかった父親は、そのまま車を走らせ続けていたのである。

 そんな父親の楽観には手酷い仕打ちが待っていた。近づいてきた竜巻は容赦なく車を吹き飛ばしたのだ。死をも覚悟しなければならない事態に見舞われた親子だったが、奇跡的に当人たちも車もまったくの無傷で地面にソフトランディングしたのだった。

 そして後になって(しっかり話せるようになって)この女の子は、車内にはバタフライピープルが一緒に乗っていたのだと話しはじめた。父親が車には2人以外誰も乗せていなかったと説得しても、「違うわ、お父さん! バタフライピープルが私たちと一緒に車に乗っていたのよ!」と少女は一歩も引き下がらない。

 また、トラックに同乗していた少年の目撃例もある。当日、父親の運転するトラックに乗っていた少年だったが、なんと前方から暴風に吹き飛ばされた無人の乗用車がこちらに向かって急接近するという絶体絶命の状況に直面した。しかし、あわや大惨事かという寸前に、飛んできた車が急に進路を変えて衝突を免れたのだ。

 その少年は後になって、この時に2人の「とても大きな天使たち」がその時に向かってくる車を抱えて横に放り投げたのを見たと話している。この少年だけがこの不思議な人々を見たのだが、見えなかった父親のほうも車がなぜ衝突してこなかったのか、論理的には説明ができないことを認めている。

 いずれも運転していた親にはバタフライピープルは見えず、子どもたちが目撃報告をしている。これを単に危機に直面した子どもたちの幻覚であると片付けることができるのだろうか。

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■災害時の心の支えになる“都市伝説”か

「バタフライピープル」の目撃証言はまだまだある。

 同じく当日、車に乗っていた母と娘は前出の親子とは違い、近づいてくる竜巻を認めると車を放棄して近くの側溝に身を隠そうと試みた。

 竜巻は容赦なく接近し、通過経路のすべてを破壊し尽くしたのだが、驚くべきことに2人はかすり傷ひとつ負うことはなかった。そして女の子は、母親に次のように問いかけた。

「あの人たち、キレイだったでしょ? あの人たちの羽がどれほど美しいのか見なかったの!?」

 母親が娘に、ここには他には誰もいないと告げたのだが、少女は自分たちが竜巻が通り過ぎるまで虹色の翼を大きく広げたバタフライピープルに囲まれていたと主張したのだ。母子はバタフライピープルに守られていたことになる。

 ほかにも、5歳の少年が大きく羽を広げた3名のバタフライピープルに竜巻によって飛んでくる残骸から身を守ってもらったという話、また保安官が保護した無傷の少年は、それまで竜巻が直撃して損壊したジョンズ地域医療センターにいたのだが、施設から6マイルも離れた地点で発見・保護されていたことなどが報告されている。少年によれば、竜巻が直撃する直前に、バタフライピープルに抱え上げられて空を飛んでここに降ろされたと話しているという。

 さらに竜巻に巻き込まれ宙を舞った父と息子だったが結果的に無傷で助かり、少年はこの時、バタフライピープルが自分たちを竜巻が通り過ぎるまで空中でホバリングさせていたと話している。

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 トレーラーハウスに住む4人の子どもを持つ家族は当日、竜巻の直撃を受けてトレーラーを破壊され、まるで“ウォータースライダー”のように外に投げ出されたものの、幸運にも家族全員ケガはないままに竜巻が通り過ぎたという。しかし5歳の息子が見当たらずに皆で必死に捜索したのだが、トレーラーから6メートルほど離れた場所でカーペットでグルグル巻きになって発見された。息子はまったくの無傷だったのだが、誰が息子をカーペットに巻いたのか、そしてこのカーペットはどこのものなのか、まったく見当がつかないという。この息子はその時、ブラウンの髪の男に抱きかかえられて空中に持ち上げられたと話しているのだ。

 当日の教会では竜巻の威力で壁が崩れ、幾人かが瓦礫の下敷きになって身動きが取れなくなったのだが、どこからともなく現れた6人の大男たちによって救出されたことも報告されている。瓦礫はいくら大男が6人いたとしても、とうてい人力では持ち上げられない大きさであったという。

 こうして竜巻の渦中に子どもたちを中心に多くの目撃報告が寄せられているバタフライピープルはいざという時に現れる守護天使なのか、あるいは我々を常にウォッチングしているエイリアンなのだろうか。そしてなぜ主に子どもたちを助け、子どもたちだけが目撃しているのか。謎は多いがこのバタフライピープルの話題は、災害時にあってもある意味では心の支えになる“都市伝説”なのかもしれない。

参考:「Mysterious Universe」、ほか

 

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

TOCANA編集部

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