第三次世界大戦の恐怖…アメリカ政府の“核攻撃生存ガイド”が示す「15分」の重み

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 世界の緊張が高まる中、米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)が核攻撃に対するぞっとするような生存ガイドを発表した。ウクライナ紛争と中東の対立が激化する状況下で、冷戦時代を思い起こさせる警告が発せられている―――。

核攻撃の脅威とFEMAの警告

 FEMAは、「核爆発は、爆風、熱、放射線によって甚大な被害と死傷者をもたらす。しかし、万が一の際に備えて、何をすべきかを知り準備しておくことで、家族の安全を守ることができる」と警告している。

 核の脅威は、小型の装置から巨大なミサイルまで多岐にわたり、攻撃の予測は困難だ。爆発による即時の閃光盲や、数キロ離れた建物をも破壊する爆風だけでなく、細胞に損傷を与える放射線、広範囲の火傷や物的損害を引き起こす熱エネルギーなど、様々な危険が想定される。

 電磁パルス(EMP)も深刻な脅威であり、爆心地から遠く離れた場所でも電子機器を破壊する可能性がある。

 しかし、最も恐ろしいのは放射性降下物だ。これは土壌や瓦礫が空から降り注ぐもので、被爆者に深刻な健康被害をもたらす。最初の爆発とそれに続く放射性降下物は、数分から1日で消滅するかもしれないが、その影響は取り返しのつかないほど壊滅的なものになりうる。

 FEMAは、「放射性降下物は、爆発後の最初の数時間が最も危険であり、高レベルの放射線を放出する」と警告している。そして、「放射性降下物が地上に到達するまでには時間がかかり、直接的な爆風被害区域外では15分以上かかることが多い。これは、多量の放射線被曝を防ぐのに十分な時間だ」と付け加えている。15分という時間は、生死を分ける重要な時間と言えるかもしれない。

核攻撃時の生存のための3つのステップ

 FEMAは、安全のための3つのステップを提示している。それは、「屋内へ入る」「屋内に留まる」「情報を得る」だ。

 まず、最も近い建物に避難し、汚染された衣服を脱ぎ、窓や壁からできるだけ離れた場所、できれば地下室や建物の奥に移動する。その後、少なくとも24時間、または新たな指示が出るまで屋内に留まる。放射線被曝を避けるため、家族が屋外で落ち合うことは避けるべきだ。ペットも屋内に留めておく必要がある。

画像は「Irish Star」より

 最後に、メディアなどを通じて最新情報を入手し、状況と安全に関する重要な更新情報を知ることが重要だ。核攻撃に対する備えは、決して大げさなものではない。

 放射性降下物または放射線にさらされた場合は、直ちに衣服を脱ぎ、シャワーを浴びるか、清潔な湿った布で身体を拭く。事前に核爆発に備えた計画を立て、自宅、職場、その他のよく行く場所から最も近い核シェルターを特定しておくことが重要だ。

 爆発時に屋外または危険な場所にいた場合は、最も安全な場所に避難し、顔を地面に向けて伏せる。車の中にいた場合は、ダッシュボードの下に隠れるべきだ。ただし、車は安全な場所とは考えにくい。FEMAは、生存の可能性は悲観的ではないとしているが、備えと必要な安全手順を理解することが重要だと強調している。

 核戦争の脅威は、決して遠い未来の話ではないかもしれない。現実的な脅威として認識し、適切な備えをすることが、私たち自身の安全、そして未来を守るために不可欠だろう。

参考:Daily Star、ほか

TOCANA編集部

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