失われた“古代の貴重な財宝”5選!契約の箱、パイティティ、テンプル騎士団…

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 歴史の中で跡形もなく消えてしまった古代の財宝がある――。かつて歴史上最も偉大な文明が所有していた失われた5つの財宝は今後発見されることがあるのだろうか。

■契約の箱

画像は「Wikipedia」より

「契約の箱(Ark of the Covenant)」は『旧約聖書』に記されている神聖な金で鋳造された箱で、神の恵みの「マナ」が満たされた金の壺、モーセの戒めが刻まれた皿、アロンの杖が入っていた。神の存在の象徴として、ユダヤ人は契約の箱が人々を無敵にすると信じ、それを約束の地まで運んだとされている。

 聖書には契約の箱の超自然的な力についての物語が語られており、たとえば契約の箱はユダヤ人がヨルダン川を渡るのを助け、神の意志に反する者すべてを罰したという。

 箱は紀元前6世紀初頭、ネブカドネザル王がエルサレムを征服したときに姿を消したと考えられている。おそらく、王の軍隊によって盗まれたか、その召使が隠したという解釈が有力である。

■インカの黄金都市・パイティティ

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 黄金でできた都市、エルドラドは神話上の都市だが、パイティティ(Paititi)と呼ばれるインカの黄金の都市の存在が記録に残されている。パイティティはエルドラドの別名であるとも考えられているが、その場所は未だに特定できていない。ペルーのジャングルのどこかにあり、神話に出てくるような豪華絢爛な財宝の数々が今もそこにあるといわれている。

■テンプル騎士団の財宝

テンプル騎士団の紋章 画像は「Wikipedia」より

 中世ヨーロッパの宗教的軍事組織、テンプル騎士団が設立された当初の目的は支援と保護であったが、テンプル騎士団が想像を絶するほどの富を築いていたこと歴史的事実である。

 フィリップ4世と教皇が1307年にこの危険な組織に対処したがすでに時遅しで、騎士団の宝物庫の中身は運び出されて空っぽであった。彼らはどのようにしてこれほど膨大な量の財宝を運び完璧に隠匿したのだろうか。

■銅の巻物

銅の巻物 画像は「Wikipedia」より

「死海文書」の1つである「銅の巻物(Copper Scroll)」には、64個の隠された古代の財宝についての記述ある。いわば古代の“宝の地図”なのだが、残念ながら歴史家はこれらの財宝のどれ一つ手がかりをつかんでおらず、銅の巻物の謎は50年以上も未解明のままだ。

 財宝のある場所が時の権力者によって発見されていないのは不可解である一方、実はすべて見つかり発掘されてしまっている可能性がないわけでもない。そうだとすれば“宝の地図”としてはもう用済みということになる。

■エルサレム第二神殿のメノーラー

画像は「Wikipedia」より

 エルサレム第二神殿にあったメノーラー(7枝の燭台)は戦利品として西暦70年に盗まれ、後にローマの神殿に展示された。しかしローマ領内に侵入したカルタゴのヴァンダル族が西暦455年にメノーラーを保管していた平和の神殿を焼き払った後、行方がわからなくなっている。

 神殿と共に焼失したとも考えられるが、カルタゴに運ばれたと説明する歴史記録もあるという。

 冒頭に触れた契約の箱の中に収めらていた“神器”は日本に運び込まれていたという説もあるようだが、はたしてこれらの失われた古代の貴重な財宝が今後見つかることはあるのだろうか。

参考:「Curiosmos」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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