謎の洞窟壁画に描かれたのは天界の存在=“古代宇宙飛行士”なのか!?「ワンジナ」の謎

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 オーストラリアのキンバリーにある謎の洞窟壁画に描かれた人物は何者なのか――。地元の人々から「ワンジナ」と呼ばれるこの人物像はエイリアンの代名詞である“グレイ”なのだろうか。

■謎の洞窟壁画に描かれた人物の正体は?

 オーストラリア大陸北西部のキンバリーでは、1838年に考古学界を驚かせる多数の洞窟壁画が発見された。現地の先住民たちから「ワンジナ」と呼ばれる壁画の中には、高さ6メートルにも達する驚くほど大きなものもあり、研究者の間でその作者についていくつかの説が提唱されている。

 地元に伝わる伝承によれば、ワンジナは人々に文明と繁栄をもたらした天上の存在で、羽毛のある蛇とサンダルを履いた奇妙な人物として描かれている。

 ワンジナには口がなく、大きな黒い目、白い顔、頭の周りを囲む光輪があるような描写があり、ワンジナは遠い昔にこの地を訪れた地球外生命体の表現であると考えている人々もいるようだ。

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 つまり“古代宇宙飛行士”であり、人間と文明を創造した“神”であるとする壮大なストーリーである。また不釣り合いに大きい頭部と目について、典型的なエイリアン像である“グレイ”との類似点を指摘する声もある。

 壁画によく見られるピンク色のローブを着た人物像は、今もまったく解読できていない6つの文字、あるいは数字が刻まれた碑文とともに描かれている。

 先住民族の神話によると、ワンジナは空に浮かぶ雲からやって来て、地球でのすべての任務を終えると、彼らは洞窟の岩の中に消えていったという。彼らが洞窟の壁の“ポータル”を抜けて地球を去ったとき、彼らの姿が岩肌の表面にプリントされたというのだ。また天界へ戻ったワンジナを今でも夜空を移動する光として見ることができると一部の部族は説明している。

 そもそもこれらの壁画はどれくらい古いのか?

 洞窟壁画の年代については、研究者の間でさまざまな見解が示唆されているのだが、炭素年代測定は有機物に対してのみ実行できるもので、ワンジナの壁画は鉱物顔料で描かれていたため、壁画の正確な年代はわからないと考えられている。

 一部の研究者によると、洞窟壁画は少なくとも1万7000年前のものだという。壁画の表面で発見された化石がその年代のものと測定されたためだ。

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 しかし少なくない研究者は、化石よりも壁画の方がはるかに古いと考えている。この地域では古代人の多くの道具や遺体が発見されており、道具や人間の遺体は少なくとも10万年前のものであり、壁画も最大でそのくらい古いものであることが示唆されている。

 はたしてワンジナは“古代宇宙飛行士”であったのか。そしていつ描かれた壁画なのか。今後の研究の進展に期待したい。

参考:「Ancient Code」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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