海岸に「リアル・デモゴルゴン」漂着!? 世にも珍しい“7本足のタコ”を発見

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画像は「Daily Mail Online」より

 スコットランドのアバディーンシャーにある海岸で、地元の人々を驚かせる奇妙な生物の死骸が発見された。発見されたのは「7本足のタコ」として知られる珍しい深海生物だ。

 この生物はニューバーグ近郊のイーサン河口沿いにバラバラの状態で打ち上げられており、その巨大なサイズ(足だけで約50センチメートル)から、研究者たちはメスの個体であると考えている。その異様な姿は、まるで人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』に登場する怪物デモゴルゴンのようだと話題になっている。

深海からの予期せぬ訪問者

 海洋生物学者のローレン・スミス博士は、この発見を「極めて珍しい」と評する一方で、なぜ深海の住人が浅瀬に漂着したのかは謎だと語る。「トロール漁船に捕まって捨てられたのか、あるいはクジラに襲われたのかもしれない」と推測している。

 当初、地元では伝説の巨大イカ(ダイオウイカ)ではないかという噂も飛び交ったが、特徴的な吸盤の歯が見当たらないことから否定された。その後、ロンドン自然史博物館などの専門家らによって、この生物は「カンテンダコ(Haliphron atlanticus)」であることが確認された。

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画像は「Daily Mail Online」より

「7本足」と呼ばれる理由とは

 カンテンダコは別名「セプトパス(7本足のタコ)」とも呼ばれるが、実際には他のタコと同様に8本の足を持っている。ではなぜ7本と言われるのか。

 その理由は、オスの生殖行動にある。オスのカンテンダコは交尾の際に精子を受け渡すための特別な腕(交接腕)を持っているが、普段はこの腕を目の下の袋に収納して隠しているのだ。そのため、外見上は7本足のように見えるのである。

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画像は「Daily Mail Online」より

 この種は通常、水深500メートル以深の「トワイライトゾーン」と呼ばれる太陽光の届かない海域に生息しており、その生態は謎に包まれている。今回回収された貴重なサンプルは冷凍保存され、今後、博物館や研究機関で詳細な分析が行われる予定だ。深海の神秘が、思いがけない形で私たちの目の前に現れた貴重な事例と言えるだろう。

 幸いなことに、この「リアル・デモゴルゴン」は異次元への扉を開くことはなさそうだ。

参考:Daily Mail Online、ほか

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画像は「Amazon」より

 

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