『タスカンビアの宇宙ペンギン』農夫が目撃した驚異のキノコ型UFOと奇妙な生物

画像は「Cryptopia」より

 1967年2月14日、ミズーリ州タスカンビア近郊の農村地帯。64歳の農夫、クロード・エドワーズ氏は、凍えるような朝、いつものように農作業のために家を出た。だがその日、彼が目にしたものは生涯忘れられない光景だった―――。

奇妙な物体、生物との遭遇

 エドワーズ氏は質実剛健な中西部出身の農夫で、宇宙人や空飛ぶ円盤といったたぐいの話には全く関心がなかった。彼が自宅から納屋へと続く凍った斜面を歩いていると、近くの畑に奇妙な物体が降り立っているのが目に入った。

 彼はまず、東側の畑の牛たちが皆同じ方向を見つめていることに気づいた。牛たちの視線の先、納屋の隣の牧草地に、灰緑色の巨大なキノコのような物体が円形の筒の上に鎮座していたのだ。エドワーズ氏は、思わず息を呑んだ。

画像は「Cryptopia」より

 エドワーズ氏は、目を離さずに納屋へ向かい、飼料バケツを置いてドアを閉めた。納屋を施錠した後、彼は再び謎の物体の方へ向き直った。その時、彼は生涯忘れられない光景を目撃する。奇妙な生物の群れが、物体の真下を慌ただしく動き回っていたのだ。

 エドワーズ氏は、謎の生物たちとの距離は約20メートル、間に2つの金網フェンスと数頭の牛がいる。彼は牛たちが怯えていること、そして自分の土地に侵入者がいることに腹を立てた。好奇心と興奮が入り混じった気持ちで、エドワーズ氏は最初のゲートを乗り越え、宇宙からの侵入者と思しき存在に向かって歩き始めた。

 エドワーズ氏が2つ目のゲートに到達すると、小さな生物たちはさらに激しく動き始めた。彼は後に、これらの生物は身長約90cm、宇宙船と同じ灰緑色で、ゴーグルのようなものを着用しているか、大きな黒い目をしていたと証言している。

 彼自身のスケッチによると、これらの生物は緑色がかっており、手がないか、腕が速すぎて形が判別できなかったようだ。鼻と口があるべき場所には、黒い突起物があったという。彼がそれを生物の身体の一部と考えていたのか、保護具(または呼吸装置)と考えていたのかは不明である。1971年にフィンランドの2人の木こりが遭遇したキンヌラ・ヒューマノイドと呼ばれる生物も、緑色の防護服を着た小さな生物として報告されており、エドワーズ氏の目撃情報と類似点がある。

UFOとの対峙

 エドワーズ氏は、奇妙な生物たちが物体の真下で慌ただしく動き回っている様子を不思議そうに見ていた。彼は後に、これらの侵入者たちは首のない小さな緑のペンギンのように見えたと語っている。また、下半身がどのように動いているのかはっきりと分からなかったとも述べている。

 エドワーズ氏は、土地を守るために2つの大きな石を拾い、UFOだと思われる物体に近づいた。彼は石を投げて物体の側面に穴を開け、飛び立つのを阻止しようと考えた。

画像は「Cryptopia」より

 彼がその物体と奇妙な生物たちに約4.5メートルまで近づくと、突然何らかの「力場」に阻まれた。エドワーズ氏はそれを見たり感じたりすることはできなかったが、目に見えないバリアからの圧力が確かに感じられたという。

 エドワーズ氏はそこで初めて、光り輝く無音の物体をはっきりと見ることができた。彼は後に、その金属の表面は滑らかで継ぎ目がなく、「光沢のある絹」のようだったと説明している。彼は、その湾曲した上部は直径約5.5メートル、頂点までの高さは約2.4メートルと推定した。物体を支える茎のような筒は、ドーム型の頂部と同じ素材でできており、その下の生物よりも高くはなかった。

 その時、エドワーズ氏は円盤の下側の縁に、約30cm の間隔で配置された楕円形の窓のようなものを見つけた。しかし、窓としては機能していないようで、それぞれの楕円形からまばゆいばかりの色の光が放射されているのを見たと主張している。

 色付きの光は、 奥で回転しているかのように揺らめいていた。彼は「物体は大きな貝殻のような、灰色がかった緑色に見えた。その下には、光が出てくる細長い穴があった。それらはとても明るくて、近づくと何も見えなかった。まるで色付きの円盤が中で回転しているようだった」と語っている。

 驚いたエドワーズ氏は3メートルほど後退し、拾ってきた石の一つを投げつけた。石は無音で目に見えないバリアで跳ね返り地面に落ちた。彼はさらに力を込めて2つ目の石を投げたが、これもまた水面を跳ねる石のように物体の表面を滑り、UFOの後ろの地面に落ちた。

 彼が2つ目の石を投げたと同時に、緑色の生物たちは素早く物体を支える柱の後ろに姿を消した。おそらく、エドワーズ氏からは見えないアクセス口から入ったのだろう。その時、奇妙なUFOは彼の方に一度ならず二度も傾いた。3度目に傾いた時、UFOは無音で上昇し始めた。

 エドワーズ氏によると、空飛ぶキノコは凄まじいスピードで空高く舞い上がり、水平になった後、タスカンビアの北東にあるセントエリザベスの方角へ向かったという。UFOはあっという間に姿を消し、困惑したエドワーズ氏と、当惑した牛の群れだけが残された。

 エドワーズ氏は後に、この信じられないような体験をUFO研究家のテッド・フィリップス氏に次のように語っている。

「全部で5分か10分くらいだったと思う。あんなものは見たことがない。光沢のある絹か何かのように見えた。よく分からなかった。もし石が当たっていたら、何か分かったかもしれない」

 クロード・エドワーズ氏は経験豊富な農夫であり、この出来事を話すことで得られるものは何もなく、むしろ周囲から嘲笑われるだけだった。彼がフィリップス氏に事件の詳細を語ったのは、研究者が匿名性を保証することを約束した後だった。フィリップス氏はエドワーズ氏の死後まで、彼の名前と場所を公表しなかったのだ。

 エドワーズ氏がバレンタインデーの奇妙な出来事から一切世間の注目を集めようとしなかったという事実は、彼がいたずらをする動機はなかったという結論に至る証拠となるのではないだろうか。

画像は「Cryptopia」より

 エドワーズ氏の主張をさらに裏付ける証拠として、UFOが着陸した畑に残された奇妙な痕跡がある。フィリップス氏は事件直後にエドワーズ氏にインタビューするため現場を訪れ、支柱が地面に接触した場所を含む、UFOが畑に与えた影響を写真に収めることができた。フィリップス氏は「現場に到着したとき、痕跡はまだかなりはっきりしていた。支柱が立っていた場所は直径1メートルの、やや不規則な円形だった。土壌は周囲の土壌と比べて極端に乾燥していた」と述べている。

 エドワーズ氏がその後、宇宙ペンギンと再会することはなかった。しかし、毎朝、家のドアを開けるたびに、あの日の出来事を思い出し、不思議な期待と不安ともに畑を見つめていたに違いない。

参考:Cryptopia

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