森に横たわる“人間の手を持つ獣”!?地元住民が発見した恐怖の正体とは…!「ナワル」か「チュパカブラ」か

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画像は「The Mirror」より

深夜の悲鳴、そして奇怪な死骸との遭遇

 メキシコ南東部イシュアトラン・デル・スレステの森で、恐怖に満ちた出来事が住民を震え上がらせた。ある夜、不気味な叫び声が森の奥から聞こえ、翌朝その正体を確かめようとした地元住民たちは、目を疑うような“存在”と出くわすことになる――。

 発見されたのは、羊ほどの大きさの奇妙な死骸だった。特徴的なのはその手――まるで人間のような構造だが、指の先には鋭い鉤爪が生えていたという。さらに、顎や体毛も通常の動物とは異なり、不気味な姿をしていた。現場を訪れた人々の中には、これを「人狼」あるいはメソアメリカの伝承に登場する“ナワル”だと語る者もいた。

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ナワル伝説とチュパカブラ説──神秘か怪異か?

 この謎の死骸をめぐっては、複数の解釈が飛び交っている。ナワルとは、メソアメリカ神話において“動物の姿に変身する力を持つ人間”を指す存在であり、強力な霊力を持つシャーマンや魔術師が、自らの“魂の獣”へと姿を変えると信じられている。とくにジャガーの姿を取ることが多く、トトナカ語では「ジャガー」をそのままナワルと呼ぶ地域もある。

 一方で、死骸の姿から「チュパカブラではないか」と推測する声もある。チュパカブラは、家畜の血を吸うとされる吸血怪物で、ラテンアメリカ各地に目撃例がある。だが、これまで報告されたチュパカブラの特徴と今回の死骸は完全には一致しない。

 もちろん懐疑的な意見もある。「ただの老いたクマでは?」「オポッサムだろう」といった現実的な声や、「三日間行方不明だった義母にそっくり」と冗談めいたコメントも寄せられている。しかし、現地当局は死骸を回収したものの、今のところその正体について明確な見解を示していない。

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画像は「The Mirror」より

“何か”がいる──科学と伝承のはざまで

 この事件が起きた地域では、古くから「人と動物の魂は結びついている」という信仰が存在していた。力のある者は複数の“霊的な動物形態”を持ち、必要に応じて姿を変えることができるとされる。この伝承に照らせば、今回のような“異形の獣”が現れることも、完全に荒唐無稽とは言い切れない。

 さらに奇妙なのは、死骸が発見された前夜に聞こえたという「叫び声」である。単なる偶然なのか、それとも死骸が生きていた証なのか。いずれにせよ、住民の間には今なお不安と好奇心が渦巻いている。

 森の奥深くに現れた、人とも獣ともつかぬ“異形の遺体”。その正体は伝説のナワルか、それとも人知を超えた別の何かか──真実は今も、暗い森の中に沈んでいる。

参考:The Mirror、ほか

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