イーロン・マスクが警鐘を鳴らす次なる地球規模の危機とは

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The Royal Society, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 テスラやスペースXを率いるイーロン・マスク氏が、世界のエネルギー供給に関する重大な警告を発した。カリフォルニアで開催されたカンファレンスで、マスクは「近い将来、世界の電力需要が供給能力を超える可能性がある」と発言。電気自動車や再生可能エネルギーの急速な普及が、すでに限界に近い電力インフラに大きな負担をかけているというのだ。

■電力不足が引き起こす経済の混乱

 マスク氏によれば、もし今すべての交通手段が電動化された場合、世界の電力需要は現在の2倍に達する。しかし、各国のインフラはこの急増に対応できる状態ではない。再生可能エネルギーへの投資は進んでいるものの、まだ十分な規模で整備されていないのが現状だ。

 電力供給が逼迫すれば、最も影響を受けるのはエネルギーを大量に消費する産業だ。製造業やIT産業はコスト増に直面し、家庭でも電気料金の高騰が避けられない。特に化石燃料に依存する国々では、移行の遅れが深刻なエネルギー危機を引き起こす可能性がある。

■マスク氏の提案「巨大ソーラーパネルで世界を救え」

 この問題を解決するために、マスク氏は大胆な提案を行った。「160km×160kmの面積にソーラーパネルを敷き詰めれば、アメリカ全土の電力をまかなえる」と、アメリカの人気司会者ジョー・ローガンのポッドキャスト番組で語っている。太陽光は無尽蔵のエネルギー源であり、特に砂漠や熱帯地域では効率的に発電が可能だという。

 また、テスラが開発する蓄電池技術を活用すれば、昼間に発電した電力を夜間や日照の少ない時期に供給できる。再生可能エネルギーと蓄電システムの組み合わせこそが、化石燃料からの脱却を可能にするとマスク氏は主張する。

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■イーロン・マスク氏の「未来ビジョン」は現実となるのか?

 マスク氏の予測や提案には賛否があるものの、彼が過去に成し遂げてきた実績は無視できない。テスラは電気自動車市場を牽引し、スペースXは宇宙開発の常識を覆した。そして、彼が掲げる「エネルギー革命」も決して空想の話ではない。

 国際エネルギー機関(IEA)によると、2021年の世界の電力需要は6%増加し、これは過去10年で最大の伸びとなった。再生可能エネルギーの導入は進んでいるが、依然として供給が追いついていないのが現実だ。

「今こそ、イノベーションを加速させるべきだ」。マスクの言葉は、単なる警鐘ではなく、新たなエネルギー時代への挑戦状なのかもしれない。

参考:Misterios do Mundo、ほか

TOCANA編集部

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