宇宙人と「密約」を交わした宗教があった!?エイリアンによる「人類コントロール計画」の証拠とは

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

宇宙人と「密約」を交わした宗教があった!?エイリアンによる「人類コントロール計画」の証拠とはの画像1
6本大列柱「Wikipedia」より引用

 Baalbek(バールベック)神殿は1984年にユネスコの世界遺産に認定されたレバノンにある古代遺跡だ。ローマ帝国の手により築かれたと言われる3つの神殿によって構成されているが、本日はそのうちの一つにまつわる極めて興味深い仮説を紹介したいと思う。

 このバールベックには三神が祭られ、それぞれの神殿がある。空と雷の神であり、神の中の王として君臨する「ジュピター」。愛やセックスを司る美の女神「ヴィーナス」。そしてワインの神「バッカス」だ。

 この中で特に興味深いのが「ジュピター神殿」だ。紀元前2世紀後半から3世紀前半に完成したとされているこの神殿。地震などにも見舞われて54本あった柱はわずか6本になりながらも崩壊しないのも不思議だが、さらに驚くべきポイントはその下にある。遺跡を支える通称「Trilithon」という土台は3つの巨石でできているのだが、一つ一つの大きさが同時代のローマの建造物などと比べるとけた違いに大きい。全長19メートル、高さ4.2メートル、奥行3.6メートルで、重さはなんと約800トンと言われている。

宇宙人と「密約」を交わした宗教があった!?エイリアンによる「人類コントロール計画」の証拠とはの画像2
Trilithon「Wikipedia」より引用

 石灰岩を削って作成されたこれらの巨石はどうやって運ばれたのだろうか? 当時の技術ではありえないどころか、現在の重機を用いてもかなり厳しい重さとのことなのだが。

 だとしたら思いつく方法は一つしかないだろう。そう、人類よりはるかに高い技術力を持つ者の協力、すなわち「宇宙人」だ。

 しかしそうなると新たな疑問点が生まれる。なぜ彼ら宇宙人は神殿づくりに協力したのだろうか?

 その理由は「宗教が人類に及ぼす影響を考えて、キリスト教を広めようとするローマ帝国に便宜を図った」というのが今回紹介する仮説。これを唱えているのは海外版Netflixで放送されていたノンフィクション番組「Top 10 Secrets and Mysteries」の第3話「Sacred Places and Buildings(聖地)」。その真の目的は「ローマ帝国を操ることで地球を支配下に置くこと」だという。

 驚くべき仮説はもう一つある。宇宙人たちはキリスト教だけでなく、イスラム教にも「石」を送っている可能性があるのだ。

 イスラム教信者の間で一番神聖といわれているモスク「Masjid Al-Haram(マスジド・ハラーム)」の中心に、ひときわ目立つ黒い立方体に近い形の建造物がある。最高聖地とされる「カアバ神殿」(カーバと書くこともある)だ。

宇宙人と「密約」を交わした宗教があった!?エイリアンによる「人類コントロール計画」の証拠とはの画像3
『集史』の1315年のイラストレーション。ムハンマドとメッカの部族の長老たちが、黒石を所定の位置へと運んでいる図「Wikipedia」より引用

 この「カアバ神殿」には「黒石」と呼ばれる聖なる石が埋め込まれている。隕石またはテクタイト(隕石の衝突によりできた天然ガラス)であるとされ、その歴史はアダムとイブの時代にまでさかのぼり、その後、天使の導きによりこれを見つけたアブラハムは、その地にカアバ神殿を立てるよう息子に命じたと語り継がれている。

 だが番組では、「天使の姿をした宇宙人が黒石のありかをアブラハムに教え、そのまわりに神殿を建てて祀れば成功すると示唆したのではないか」との仮説が紹介される。その通りにしたアブラハムは175歳まで生き、今もなお「信仰の父」と謳われ続けている。

 そして今この世に再び「天使」が現れて新たなお告げをしたら……。おそらくほとんどのイスラム教徒は「信仰の父」アブラハムがそうしたようにありがたく従うだろう。その天使がじつは「宇宙人」だとも知らずに……。

 また過去の記事では、1600年もの間インド・デリーでそびえたち続ける「錆び知らず」の鉄柱を紹介したが、これもまた宇宙人からヒンドゥー教徒への「技術供与」だとしたら……。

 2019年時点でキリスト教徒は世界人口の32パーセント、イスラム教徒は23パーセント、ヒンドゥー教徒は15パーセントとされている。合わせて約7割。彼らにまた「奇跡」を見せれば、地球を意のままにすることなどなど容易に違いない。その「人類コントロール計画」がいつ発動されるのかは「向こう側」次第。人類はその日に備えて何ができるのか?

 今回の仮説が紹介されているのは、全13話からなる海外版Netflixのノンフィクション番組「Top 10 Secrets and Mysteries」。超能力、幽霊、カルトにサイエンスとトカナ愛読者の大好物が豪華絢爛なコースメニューで続々登場……と言いたいところだが、2019年2月14日をもってNetflixでの配信は終了した。

 果たしてそれも何者かからの圧力なのだろうか。

文=柳沢大河

オーストラリア在住歴約20年、25歳バイリンガルのクリエイター。ライター以外にもウェブサイト作成や撮影などいろいろ。世界90ヵ国以上の現地在住日本人ライターやカメラマンの集まりである「海外書き人クラブ」の会員。

柳沢大河の記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

宇宙人と「密約」を交わした宗教があった!?エイリアンによる「人類コントロール計画」の証拠とはのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング11:35更新