火星に“十字架と崩れた寺院”!?「古代文明の痕跡」なのか

赤い惑星、火星。その荒涼とした大地で、またしても不可解な物体が発見されたとして、“UFOハンター”たちの間で大きな話題となっている。それは崩れた寺院の遺跡、そして十字架のような物体だという。世界中のUFOハンターたちは、これこそ遠い過去に火星が知的生命体によって居住されていた決定的な証拠だと息巻いている。しかし、もちろん懐疑的な見方も根強い。単なる光と影が織りなす偶然の産物、あるいは見間違いに過ぎないというわけだ。果たして、火星の砂の下には何が隠されているのだろうか。
岩陰に「十字架」? 遺跡らしき構造物も
この発見のきっかけとなったのは、NASAの火星探査車「キュリオシティ」が撮影した最新画像の一枚だ。フランスのUFOハンターが、この画像の中に十字架によく似た物体が写り込んでいるのを発見した。UFO研究家たちによれば、画像には十字架状の構造物の一部と、古代の「寺院」跡と思われるものが部分的に隠れるように写っているという。
著名なUFO研究家スコット・ウェアリング氏は自身のウェブサイトでこの画像を分析。「これは非常に珍しい発見であり、おそらく宗教心のある読者にとっては重要な意味を持つだろう」と述べている。彼はさらに、「十字架は岩丘の向こう側にあるため、下部は見えていない。もしローバーが反対側から撮影していたら、実物大の十字架だった可能性に大金を賭けてもいい」と付け加えた。

ウェアリング氏はまた、「十字架の近くには、美しく彫刻された屋根の張り出し部分が見えるが、それは崩壊してしまっているようだ。上部にはアーチが彫られ、3つの薄い層状の部分が見て取れる」とも指摘している。まるで、古代の礼拝所が風化し、打ち捨てられたかのような光景だ。
NASAが探る赤い惑星の過去と謎の「ドーム」
NASAの探査車は、3年以上にわたって火星表面を探査し続けており、遠い過去に火星が生命を育む環境であった可能性を示す重要な証拠をいくつも見つけ出してきた。最新の科学的分析によれば、かつての火星には広大な海や湖、川が存在し、惑星表面の大部分を覆っていたと考えられている。現在でも塩分を含む液体の水が一時的または地下に存在している可能性が、複数の観測によって示唆されている。科学者たちは、大昔の火星には我々が知るような微生物が生息し、繁栄するのに理想的な条件が整っていた可能性があると考えているのだ。
こうした背景もあってか、UFO研究家たちはNASAから送られてくる画像を熱心に分析し、これまでにも数々の奇妙な「構造物」を発見してきた。中でも特に興味深いものの一つが、探査ローバー「オポチュニティ」が捉えたドーム状の構造物だろう。

NASAのウェブサイトで公開されているその画像(探査日Sol 4073日目のパノラマカメラ画像)には、丘の上部から突き出た奇妙な半球体がはっきりと写っている。UFO研究家たちは、これが自然にできた地形である可能性は低いと主張しており、確かに一見しただけでは自然物とは思えない形状をしている。さらに画像を拡大すると、構造物の基部には小さな暗い円が等間隔に並んでいるようにも見える。これは古代火星人が建造したドームなのだろうか? それとも、岩の模様が偶然そう見えているだけ、いわゆる「パレイドリア」という心理現象なのだろうか。
古代火星に核戦争? 科学者が唱える衝撃の仮説
火星にまつわる謎は尽きないが、中にはさらに過激な説を唱える科学者もいる。理論プラズマ物理学の博士号を持つジョン・ブランデンバーグ博士は、かつて火星には少なくとも2つの知的異星文明が存在し、そのうちの1つが核戦争によって滅ぼされたと考えているのだ。
博士の説は、火星表面で検出されたウランとトリウムの痕跡に基づいている。彼は、これらの痕跡が自然現象によるものではなく、大規模な核爆発が起きた証拠だと主張する。そして、この古代火星文明は、宇宙のどこかからやってきた敵対的な異星種族によって滅ぼされたというのだ。ブランデンバーグ博士は、私たち地球の文明もまた、同じ運命を辿る可能性があると警鐘を鳴らしている。
火星で見つかった十字架や寺院らしき構造物、そして謎のドーム。これらが本当に古代文明の痕跡なのか、それとも単なる岩や光のいたずらなのか、現時点では断定できない。しかし、かつて水に満ち、生命が存在した可能性のあるこの赤い惑星が、多くの謎とロマンを秘めていることだけは確かなようだ。今後の探査によって、驚くべき真実が明らかになる日が来るのかもしれない。
参考:The Ancient Code、ほか
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2024.10.02 20:00心霊火星に“十字架と崩れた寺院”!?「古代文明の痕跡」なのかのページです。火星、ドーム、十字架などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで