超古代文明の証拠?アマゾンの密林にそびえる400m級“人工ピラミッド”疑惑!地元部族が崇める聖山「セロ・エル・コノ」の正体とは?

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画像は「Daily Mail Online」より

 アマゾンの広大な熱帯雨林の奥深く、ペルー領内シエラ・デル・ディビソル国立公園に、ひときわ異彩を放つ山が存在する。「セロ・エル・コノ(Cerro El Cono)」と名付けられたその山は、高さ約400メートル。驚くべきはその形状だ。まるで人の手で造られたかのように、エジプトのギザのピラミッドを彷彿とさせる明確な平坦面を持ち、周囲のどこまでも平坦なジャングルから円錐形に突き出ている。その特異な姿と、到達が極めて困難なことから、セロ・エル・コノは長らく神秘のベールに包まれてきた。

 この奇妙な頂きは、ただの山なのだろうか? それとも、我々の知らない古代文明が残した巨大なアマゾンのピラミッドなのだろうか?憶測は尽きない。

「聖なる山」か「自然の造形」か 地元伝承と科学的見解

 科学者たちの多くは、この巨大な丘を地質学的な奇形、おそらくは火山活動の産物か、あるいは特異な岩石層が侵食されてできたものだと考えている。しかし、地元に暮らす先住民の部族にとって、セロ・エル・コノは「アンデスのアプ」、つまり自分たちのコミュニティを守護する聖なる山の精霊として、インカ帝国よりも古い時代から崇拝の対象とされてきた。

 さらに、この地域には、太古の昔に忘れ去られた文明がこの地に壮大なピラミッドを築き、セロ・エル・コノはその遺跡の上に成り立っているという驚くべき伝説も語り継がれている。ペルーのニュースメディア「ラ・レプブリカ」によれば、一部の研究者たちは、この先住民の伝承に注目し、「コーンヒル(円錐形の丘)」を意味するセロ・エル・コノが、ギザのピラミッドと同様の人工構造物である可能性を真剣に探っているという。

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画像は「Daily Mail Online」より

もし人工物なら世界最大!ギザを遥かに凌ぐ古代ピラミッドの可能性

 もし、このセロ・エル・コノが本当に古代人の手による建造物だと証明されたなら、その影響は計り知れない。高さ約400メートルというこのアマゾンの巨塔は、ギザの大ピラミッド(約146メートル)の実に3倍近くにも達し、文句なしに世界最大の古代建造物ということになるのだ。

 世界には他にも謎に包まれた古代遺跡が存在する。例えば、インドネシアのグヌン・パダンは、1万6千年以上前に遡るとも言われる世界最古のピラミッド構造物とされ、2023年の研究では、当時の狩猟採集社会が持っていた驚くべき「工学技術」を明らかにし、従来の定説を覆す可能性が示唆された。

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グヌン・パダン RaiyaniM投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

 また、日本の与那国島沖の海底で発見された「与那国島海底遺跡」も、約1万2千年前に形成されたとされる巨大な岩石構造物で、人工物か自然物かで議論が続いている。しかし、グヌン・パダンの高さは約95メートル、与那国島海底遺跡(もしそれが建造物だとして)は約27メートルとされ、セロ・エル・コノのスケールには遠く及ばない。

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与那国島海底地形 「亀の岩」と呼ばれる地形 Masahiro Kaji, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

セロ・エル・コノ誕生の有力説:火山の置き土産か

 地元に伝わるロマンあふれる伝説や、そのミステリアスな形状にもかかわらず、多くの科学者は、セロ・エル・コノが数百万年前に形成された死火山、あるいはその一部であるという説が最も有力だと考えている。

 具体的には、いくつかの可能性が指摘されている。一つは、火山活動によって溶岩や火山灰、岩片などが火口の周囲に積み重なってできた「火山円錐丘(かざんえんすいきゅう)」。もう一つは、火山の活動が止まった後、火山の中心部(火道)で固まった硬いマグマが、周囲の比較的柔らかい火山体が長い年月をかけて風雨に削り取られる(侵食される)ことで、まるで首のように突き出して残った「火山岩頸(かざんがんけい)」という地形である可能性。あるいは、地表下に貫入したマグマが冷え固まり、その後の侵食によって地表に現れた「火成貫入岩体(かせいかんにゅうがんたい)」であるという可能性だ。これらの地質学的なプロセスを経て、現在の特異な形状が生まれたのではないかと推測されている。

解明が待たれるアマゾンの巨峰

 その起源が自然の力によるものか、はたまた失われた文明の偉業なのか、セロ・エル・コノの真相はまだ謎のままだ。しかし、一つだけ確かなことがある。それは、この山が広大なアマゾンの熱帯雨林において、他に類を見ない極めてユニークな存在であるということだ。その印象的な姿は、なんと400キロメートル以上離れた場所からもはっきりと確認できるという。

 この忘れられたかもしれないアマゾンのピラミッドの謎が、いつか科学の力で解き明かされる日は来るのだろうか。その答えは、まだジャングルの奥深くに眠っている。

参考:Daily Mail Online、ほか

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