【オーラの正体か？】全生物が放つ“幽かな光”の科学的証拠！死ぬと消える「生命の輝き」とは？

2025.05.14 16:00 文＝深森慎太郎

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【オーラの正体か】全生物が放つ“幽かな光”の科学的証拠！死ぬと消える「生命の輝き」とは？の画像1 — イメージ画像　Created with AI image generation (OpenAI)

　近年、ミステリアスな光を生物が発しているという主張がなされてきたが、科学者たちがこれに関する新たな発見をした。カナダのカルガリー大学の研究者たちは、すべての生物が微弱な“ゴーストのような光”を放っていることを明らかにした。この光は、私たちが死亡すると同時に消えてしまうという。

生命活動が生み出す“超微弱光子放出”

　この発光現象は、「超微弱光子放出（Ultraweak Photon Emission：UPE）」という物理的現象によって引き起こされる。生物の細胞内では、エネルギーを作り出す化学反応が行われ、その過程で微量の光（フォトン）が放出される。この光こそが、生命が存在する証とも言える。

　カルガリー大学のダニエル・オブラク博士が率いる研究チームは、“バイオフォトン”として知られるこの光の存在を、非常に高感度なカメラを使用して確認した。博士はこの発見について、「この光は生物から放たれる非常に明確なものであり、単なる誤差や他の生物学的プロセスによるものではない」と説明している。

死後に消える光──生物に宿る微弱な証拠

　オブラク博士たちの研究では、マウスを使って生死の前後で光の変化を観察した。マウスが生きている間、その体からは非常に微弱な光が発せられており、特に臓器や頭部、足に“ホットスポット”が見られた。しかし、マウスが死亡すると、その光の放出はほぼ完全に消え、僅かな痕跡のみが残った。

　この実験結果は、「生物が生きている証拠として光を放つ」ことを非常に明確に示している。オブラク博士は、「超微弱光子放出は生命と切っても切れない関係にある」と強調しており、この光の消失が、死亡を示す物理的な証拠であることを証明している。

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植物にも見られる光──治癒反応と関連した発光

　研究者たちはまた、植物にも同様の光現象が観察されることを発見した。例えば、切り取られた葉が発する光は、葉が傷ついたり、修復過程が始まると明るくなるという。この発光は、植物が自己修復のためにエネルギーを使っている証拠だと考えられている。

　さらに、化学薬品を使って植物にストレスを与えると、その部分の発光が強まることも確認された。これは超微弱光子放出が生命活動の指標となり得ることを示しており、医療診断に応用できる可能性も示唆している。

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死後の光と生命の定義──オーラの科学的解明

　この発見は、“オーラ”が本当に存在するのかという議論に新たな視点を加えるものである。従来、オーラといえばスピリチュアルな概念として扱われてきたが、この発光現象は生命活動と直接的に関連していることが明らかになった。

　ただし、この光が「魂」や「霊的存在」と結びつくものではなく、あくまで生物学的な現象であることは重要だ。医学的には、生命が終了することによって細胞がエネルギーを生み出す過程が停止し、その結果として光が消えるのだと説明されている。これは人間や動物、植物すべての生物に共通する現象である。

将来の応用──医療診断に役立つ可能性

　今後、超微弱光子放出の技術は、医学分野での利用が期待されている。特に、組織の修復過程や病変部位を光の強さで検出する方法が注目されている。例えば、アルツハイマー病などの進行具合をモニタリングするために、この技術が応用される可能性がある。

　また、森林などの生態系における健康状態を監視するために、夜間に発光を観察する方法も提案されており、自然環境の管理にも新たな道を開くかもしれない。

　生命に宿る微弱な光は、オーラという霊的な概念を物理的に裏付けるかのように、科学的に証明された。しかし、その正体は「霊魂」の証明ではなく、細胞レベルでのエネルギーの生成と消失による現象だ。今後、この技術は医療や環境監視にも応用されるかもしれない、新しい分野の扉を開く発見となった。今後の研究の進展に期待が高まる。

参考：Daily Mail Online、ほか