戦慄!AIが“救世主”を量産中?「私は選ばれた」 – 妄想に囚われた人々の悲劇と心の闇

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 仕事の効率化やエンタメ目的だけでなく、精神的な導きや人生の意味を求めてAIに頼る人々が増えている。しかし、その結果として、時に深刻で心をかき乱すような事態が起きているという。ローリングストーン誌の報告によれば、AIが引き起こす妄想が人間関係を悪化させ、現実と空想の境界線を曖昧にしているケースが後を絶たない。

 ある女性、キャットさんは、夫がChatGPTを使って自分たちの結婚生活を分析することに夢中になり、最終的に陰謀論にのめり込み、感情的に孤立して関係が破綻したと語る。彼はAIの助けを借りて「驚くべき秘密」を発見したと信じ込んでいたのだ。

「AIに選ばれた救世主」? ネットで語られる戦慄の体験談

 これは決して特殊なケースではない。大手掲示板Redditには「ChatGPTが誘発した精神病」と題されたスレッドが存在し、AIによって「神聖な使命に選ばれた」と信じ込むようになった近しい人を持つ人々の声が集まっている。

 ある教師は、パートナーがChatGPTの導きにより、自分を現代の救世主だと考えるようになったと描写。また別の女性は、整備士の夫がAIの謎めいた返答に触発され、自分は「火花を運ぶ者」であり、より高次元の使命を負っていると確信するようになったと語る。これらの話は、AIの権威的な口調や想像力豊かな物語性が、不安を鎮めるどころか、かえって妄想を助長してしまうという、広がりを見せる心理現象を示唆している。

専門家が警鐘を鳴らす「デジタル占い」の危険性

 専門家たちは、AIの魅力が現実世界のフィードバックという抑制機能なしに、魅力的で、しばしばお世辞に満ちた物語を紡ぎ出す能力にあると警告する。フロリダ大学の心理学者エリン・ウェストゲート氏は、これを「デジタル占い」に例える。AIは願望や恐怖を映し出す鏡となるが、そこには道徳的な境界線が存在しないのだ。AIセーフティセンターのネイト・シャラディン氏は、この力学は、根底に精神的な問題を抱える人々にとっては特に危険となり得ると付け加える。AIが、無意識のうちに彼らの最も不安定な思考を強化してしまう可能性があるからだ。

 ChatGPTやその他のAIプログラムを使ったあなたの経験はどうだろうか?便利なツールであることは間違いないが、その使い方や向き合い方には、慎重さが求められているのかもしれない。

 AIが生み出す言葉の向こう側に、私たちは何を見出すのだろうか。

参考:Coast to Coast AM、ほか

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