都市伝説「スレンダーマン」に捧げるため友人を19回刺した元少女、収容施設から逃走中

クラスメイトの少女を刃物で19回刺して殺害しようとした当時12歳の元少女が収容されていたグループホームから逃走した――。「スレンダーマン刺傷事件」として知られるこの事件の犯人は今どこにいて何をしようとしているのか。
■「スレンダーマン刺傷事件」の犯人が逃走中
2014年、当時12歳で小学6年生であったモーガン・ガイザーは友人のアニッサ・ワイアーと共謀し、クラスメイトの少女を公園に誘い出してナイフで刺して殺害を試みた恐ろしい事件は「スレンダーマン刺傷事件」として語り継がれている。
被害者の少女は病院に運び込まれて奇跡的に助かり、モーガン・ガイザーとアニッサ・ワイアーはその後すぐに身柄を確保されて逮捕された。
少女を刺した動機は何だったのか。
ガイザーはネット上で伝説となっているキャラクター「スレンダーマン」の信奉者で、スレンダーマンに仕えるために誰かを殺害して認めてもらうことが必要であると信じて犯行に及んだのだった。
ガイザーと友人のアニッサ・ワイアーは、クラスメイトの少女を公園に誘い出し、ワイアーが見守る中、ガイザーは少女を19回刺したのである。
襲撃後、ワイアーとガイザーは現場を立ち去り、少女は必死に這いつくばって道路に出ると、自転車に乗っていた人物に発見されて救急車で病院に運ばれた。

外科医たちは重体の彼女を救うために6時間にわたる手術を行った。手術を行ったジョン・ケレメン医師は後日、「もしナイフが人間の髪の毛の幅よりさらに深く刺さっていたら、彼女は生きていなかっただろう」と語っている。
少女は襲撃から7日後に退院し、2014年9月に復学している。
凶行に及んだガイザーは2018年2月に第一級殺人未遂の罪を認め、精神病院に40年間入院する刑罰を宣告された。
彼女はウィネベーゴ精神保健研究所で約7年間を過ごしたが、今年1月に裁判官から釈放命令が下され、その後ウィスコンシン州マディソンのグループホーム施設に送られた。
そしてウィスコンシン州警察は11月23日、ガイザーは現在逃走中であると発表した。
「New York Post」紙の報道によると、警察は「日曜朝現在、彼女の行方は不明だ」と述べ、彼女が最後に目撃されたのは22日の午後8時頃、成人の人物と一緒にいたところだったという。

インスタグラムに投稿されたビデオ声明で、ガイザーの弁護士トニー・コットン氏はコメントしている。
「モーガンが入居していたグループホームから立ち去ったというニュースをちょうど聞いたところです。明らかに、すぐに自首してこの行動を続けないことが彼女にとって最善の利益です」(コットン氏)
モーガンの行動はコットン氏にはまったく予想できなかったことであり、もし彼女を助けた可能性のある人物がいれば、その人物は法の及ぶ限りの最大限の訴追を受けると警告している。
「もしモーガンと接触した人、彼女から連絡を受けた人、あるいはモーガンがこれを見たら、自首してください。このまま逃げ続けるのはやめてください。この件をそんな風に扱うのは、あなたにとって最善の策ではありません」(コットン氏)
ちなみにアニッサ・ワイアーは2017年12月に第二級殺人未遂の罪を認め、精神病院で25年の刑を宣告された後、2021年に釈放されている。
警察による捜索が続ているが、さらなる悲劇が起こらないことを願うばかりだ。
参考:「Daily Star」ほか
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