「スレンダーマンに会うため」友人をメッタ刺しで殺した少女2人の現在とは？ 異例の事態に全米戦慄

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　2014年、衝撃の殺人事件がアメリカで発生した。

　5月31日、ウィスコンシン州に住む12歳の少女モーガン・E・ガイザーとアニサ・E・ワイヤーの2人の少女が同級生の少女を森に誘い込み、めった刺しにして殺害したのである。

　逮捕された少女たちは警察の取り調べに、「スレンダーマンに会うために友達を殺した」と証言し、世間を震撼させたのだ。

「スレンダーマン」は180センチから大きくて3メートルにもなる、非常に大きな身長と細身の所謂のっぺらぼうである。アメリカで特に話題になった都市伝説の怪物で、一度ターゲットとした人間をどこまでも追いかけてさらってしまう、目撃すると精神に異常をきたすなどの噂が囁かれている。厳密にはウェブ発の創作であるとされているのだが、リアリティのある設定や写真の数々から様々な噂が流れ、実在を信じる人や実際に目撃したと証言する人も現れている。その結果、前述のような悲劇も起きてしまった。

　2人の少女には2018年に第一級意図的殺人の判決が下り、2人の少女はウィスコンシン州ワカシャー郡の精神医学施設にて、巡回裁判官Michael Bohrenによって最大25年の刑を宣告された。その後ガイザーはウィネベーゴ精神衛生研究所へと送られ、精神疾患を患っていると判断された。また、ワイヤーも一時的に精神保健施設に送られていたが、つい先日になって「公衆に対する脅威ではなくなった」という理由で釈放が決定。この発表を聞いたガイザーも同様の理由で釈放を申請しているという。

　この司法判断についてはアメリカ国内でも賛否が分かれており、釈放までの期間が短すぎるのではないか、という意見が出てきている。2人の釈放は改めて医学的評価を受けた後、今年末に決定される予定とのことだ。

参考：「Daily Beast」、ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS（アトラス）」からの提供です】

文＝勝木孝幸（ミステリーニュースステーションATLAS編集部）

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