クリスマスはUFO遭遇の“特異日”? 12月25日に目撃情報が急増する意外な理由

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 クリスマスといえば、サンタクロースやトナカイを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、この時期に空を見上げているのは、サンタを待つ子供たちだけではない。UFO(未確認飛行物体)の目撃情報が急増する季節でもあるのだ。

 研究によると、クリスマスの日にはUFOの報告件数が顕著に増加する傾向にあるという。英Mirror紙によると2021年のクリスマスには75件もの目撃情報が寄せられているという。これは単なる偶然なのだろうか、それともエイリアンもホリデーシーズンを楽しんでいるのだろうか。

なぜクリスマスにUFOが増えるのか

 UFO研究ネットワーク(MUFON)のロン・ジェームズ氏によれば、この現象にはもっともらしい理由があるという。「人々が仕事から離れ、家族と過ごす時間が増えるため、普段よりも空を見上げる機会が多くなるのです」と彼は説明する。

 また、クリスマスの時期はイルミネーションや花火、あるいはサンタクロースを探して空を見上げる人が増えることも要因の一つだ。UFO報告センターのクリスチャン・ステピエン氏も、「花火やライトアップがエイリアンの現象と間違われることが多い」と指摘している。つまり、実際にUFOが増えているのではなく、それを見る「目」が増えている可能性が高いのだ。

宇宙飛行士が仕掛けた「クリスマスのUFO」

 歴史を振り返ると、最も有名なクリスマスのUFO目撃談は1965年に遡る。ジェミニ6号に搭乗していた宇宙飛行士ウォリー・シラーJr.とトーマス・スタッフォードが、地球への帰還直前に「未確認飛行物体」を報告したのだ。

「北から南へ向かう衛星のような物体が見える。赤い服を着たパイロットが乗っているようだ」と緊迫した声で伝えた後、彼らはハーモニカを取り出し「ジングルベル」を演奏し始めた。そう、これは彼らが地上管制官を驚かせるために仕組んだ、宇宙規模のジョークだったのだ。

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本当に「何か」がいる可能性も?

 とはいえ、全ての目撃情報がイルミネーションやジョークで片付けられるわけではない。専門家の中には、単なる誤認ではなく、実際に未知の現象が含まれている可能性を否定しない者もいる。

 クリスマスの夜、ふと夜空を見上げてみてはいかがだろうか。そこに見えるのはサンタのそりか、それとも遠い星からの訪問者か。いずれにせよ、空を見上げるという行為自体が、クリスマスの魔法の一部なのかもしれない。

参考:Mirror、ほか

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