世界の山頂で見つかる「海の化石」はノアの大洪水の証拠!? ネットで再燃する“聖書vs地質学”の激論

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画像は「Daily Mail Online」より

 山登りをしていて、足元の岩に「貝殻」が埋まっているのを見つけたことはないだろうか。海から何千メートルも離れた山頂で、なぜ海の生物の化石が見つかるのか?

 この素朴な疑問が今、ネット上で大きな論争を巻き起こしている。あるハイカーがアメリカのグアダルーペ山脈で貝殻の化石を発見した動画が700万回以上再生され、「これこそ聖書に記されたノアの大洪水の証拠だ!」と主張する人々が続出しているのだ。

 神の怒りによる地球規模の大洪水か、それとも数千万年におよぶ地球のダイナミズムか。

「聖書は正しかった!」沸き立つネット民

 旧約聖書の『創世記』によれば、堕落した人類を滅ぼすために神が起こした地球規模の大洪水が「ノアの洪水」だ。この時、世界中の高い山々が水没したとされている。

 今回バズった動画のコメント欄には、「大洪水があった証拠が世界中で見つかっている」「やはり聖書は歴史的事実だった!」と歓喜する声が溢れた。

 実際、高い山の上で海の化石が見つかるのは珍しいことではない。

 最も有名なのは世界最高峰のエベレストだろう。山頂付近にある「チョモランマ石灰岩」と呼ばれる地層からは、約4億5000万年前の海洋生物の化石が発見されている。他にも、南米のアンデス山脈や北米のロッキー山脈、さらには氷に閉ざされた南極横断山脈でさえ、かつてそこが海だった痕跡が残されているのだ。

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画像は「Daily Mail Online」より

科学が示す「もう一つの途方もない物語」

 しかし、地質学者たちはこの「大洪水説」を真っ向から否定する。

 彼らの説明はこうだ。かつてこれらの岩石は、古代の海の底で形成された。貝やサンゴなどの死骸が海底に積もり、長い年月をかけて堆積岩となったのだ。

 そしてここからが地球の凄まじいところだが、大陸プレートの衝突という途方もないエネルギーによって、その海底が文字通り「隆起」し、数千メートルの山脈を作り上げたのである。

 例えばエベレストを含むヒマラヤ山脈は、インド・プレートがユーラシア・プレートに激突したことで、かつての「テチス海」の海底が空高く持ち上げられてできたものだ。

 動画の舞台となったテキサス州のグアダルーペ山脈も、数千万年前は「デラウェア海」と呼ばれる浅い内海だった場所が、地殻変動によって押し上げられた結果である。

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どちらの物語を信じるか

 神が降らせた雨によって山が沈んだのか。それとも、地球自身が海底を山頂まで押し上げたのか。

 科学的な観点から言えば、プレートテクトニクス(大陸移動説)による説明は完璧であり、もはや疑う余地はない。しかし、圧倒的な大自然を前にしたとき、かつての人々がそれを「神の御業」や「大洪水」として解釈した気持ちもよくわかる。

 足元の小さな貝殻の化石は、我々に問いかけている。数千年前の神話と、数億年の地球の歴史。あなたはどちらのロマンに心惹かれるだろうか。

参考:Daily Mail Online、ほか

TOCANA編集部

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