生徒数百人が目撃したオーストラリア史上最大のUFO事件「ウェストールUFO事件」60年目の真実

1966年4月6日。オーストラリア・メルボルン郊外のウェストール高校の校庭で、数百人もの生徒と教師たちが、信じられない光景を目撃した。
雲一つない秋の空を、窓のない銀色の「空飛ぶ円盤」が音もなくジグザグに飛び回り、近くの牧草地に一時着陸したというのだ。
「ウェストールUFO事件」と呼ばれるこの騒動は、オーストラリア史上最大の集団目撃事件として今なお語り継がれている。事件から60年が経過した今、沈黙を強いられてきた当時の生徒たちが、ついにメディアの前で「あの日の真実」を口にし始めた。
UFOか、軍の極秘実験か、それとも集団ヒステリーか。60年越しのミステリーの深淵に迫る。
昼下がりの校庭に現れた「銀色のドーム」
当時13歳だったターニャ・ヴァシーさんは、校庭で遊んでいる時に空を見上げ、釘付けになった。
「2階建ての家くらいの大きさの、奇妙な丸い円盤が浮かんでいました。それは空を不規則に、ものすごいスピードであちこちへと飛び回っていたんです」
彼女はパニックになり、「空飛ぶ円盤よ!」と叫びながら校舎へ駆け込んだ。すると、生徒や教師たちが次々と外へ飛び出し、上空を舞う「それ」を目撃したのだ。
目撃証言は驚くほど一致している。
「窓はなく、銀色で金属質。中央にドームがあった」
「大型セダンの1.5倍ほどの大きさだった」
そして、円盤は学校の近くの「グランジ」と呼ばれる茂み(牧草地)に降下し、しばらくホバリングした後に、真横に傾いて一瞬で空の彼方へ消え去ったという。円盤が去った後の草地には、ミステリーサークルのような「黄色く変色した渦巻き状の跡」が残されていた。

突如現れた「軍の男たち」と不気味な口止め
この事件を真にオカルトたらしめているのは、UFOそのものよりも、その後の「大人たちの対応」だ。
目撃からわずか30分後、円盤が降下した茂みの周辺に、見慣れない制服を着た男たちが大挙して押し寄せ、エリアを封鎖した。
さらに学校では緊急集会が開かれ、校長が生徒たちに向かってこう言い放った。「あれはただの気象観測気球だ。空飛ぶ円盤など存在しない。この件は忘れなさい」
一部の生徒たちは別室に呼ばれ、見知らぬ男たちから直接「見たことを誰にも話すな」と脅されたという。地元のテレビ局の取材に答えた生徒たちは、後で居残りの罰を受けた。
科学教師のグリーンウッド氏もメディアの取材に応じたが、後に政府関係者から「これ以上話せばクビにするし、起訴する」と脅迫されたと証言している。
日本の学校でも、不祥事の隠蔽などはたまにニュースになるが、「生徒数百人が見たUFOを、国家権力を使って無かったことにする」というのは、いくら冷戦時代とはいえスケールが違いすぎる。

軍の極秘兵器か、それとも“彼ら”か
この事件について、懐疑派は「気象観測気球」や「高高度気球(HIBAL)」の誤認、あるいは生徒たちの「集団ヒステリー」だと主張している。
しかし、気球がジグザグに高速移動したり、一瞬で空の彼方へ消え去ったりするだろうか? 気象データとも辻褄が合わず、当時の気球プロジェクト関係者も「あの日にメルボルンに気球は落ちていない」と否定している。
軍事歴史家のニール・スミス元中佐は、「アメリカ主導の極秘の航空機(ドローンなど)の開発テストが失敗し、コースを外れて学校の上空に現れたのではないか。だからこそ、軍が異常な早さで回収(隠蔽)に動いたのだろう」と推測する。
しかし、それならばなぜ60年経った今でも、政府からの公式な記録や説明が一切出てこないのか。
現在70代となった目撃者たちは、ただ「真実」を知りたいと願っている。
「もう私がちょっとイカれてると思われても構いません。私は自分が見たものを知っています」とターニャさんは語る。
冷戦のパラノイアが生んだ幻影か、それとも地球外からの本物の来訪者か。
ウェストール高校の跡地近くには、現在「空飛ぶ円盤の遊び場」というUFOをテーマにした公園が作られている。子供たちが笑い声を上げるその場所には、60年前、確実に「人類の常識を超えた何か」が着陸していたのだ。その真実が明らかになる日はくるのだろうか。
参考:Unexplained Mysteries、abc.net.au、ほか
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2024.10.02 20:00心霊生徒数百人が目撃したオーストラリア史上最大のUFO事件「ウェストールUFO事件」60年目の真実のページです。オーストラリア、ウェストオールUFO事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで