“貴州UFO事件”の闇が未だにヤバイ!政府が正式調査した中国版ロズウェル事件! 空軍もUFOを認め…

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 世界における未確認飛行物体(以下UFO)に関する事件としては、1947年に起こったアメリカのロズウェル事件が最も有名だ。また、日本でも1975年に起こった甲府事件が知られている。しかし、中国でUFOの目撃情報は複数あることはあまり知られていない。中国国内では、UFOが着陸した事例も報告されている。

 中国に数あるUFO目撃例の中で、もっとも信憑性をもって語られているのが、“貴州UFO事件”である。

 事件は1994年11月30日深夜3時頃、中国西南部に位置する貴州省貴陽市白雲区で起きた。この地域の住民たちはいつもと変わらない静かな夜を過ごしていたが、深夜に突然異変がが訪れた。地域一帯を、巨大な轟音と爆風が襲ったのだ。住民の一部は轟音と爆風の正体について、「とても大きな音がして外に出てみると、空中に巨大な赤と緑色の光を強く放つ物体を見た。物体は村の近くの森林の中に落ちていくように消えていった」と地元メディアに証言している。

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中国国営テレビ・CCTVでも複数にわたり特集番組が放送された。写真は実際の着陸現場の様子。

 さらに当時、この地域で夜勤業務に従事していた警察官2名の証言によると、「空に巨大な赤い光を放つ物体を2つ確認し、大きな音と立っていられないほどの大きな風が吹いていた」という。物体の音については、蒸気機関車が走行するときの車輪音を大きくしたような巨大な音だったとも証言している。

 その後、日が昇りあたりが明るくなってくると住民たちは信じられない状況を目の当たりにする。飛行物体が落ちた森林を確認したところ、不思議なことに4カ所に分かれ、合わせて27ヘクタール(東京ドーム5.7個分)もの範囲で、多くの木々がまるで何かとぶつかったかのように、地面から数十センチの箇所で折れていたのである。中には根元から抜かれたかのように倒れている木もあり、謎は深まるばかりであった。しかし、この森林の中からは住民が目撃した飛行物体などは発見されなかった。

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木々がなぎ倒されていた場所の3D写真。画像は「百度百科」より引用

 この不思議な事件はすぐに地元メディア・貴陽晩報で報じられ、この白雲区はUFOが墜落した地域として中国全土に広がっていった。中国メディアが次々とこの話題を報じたことも影響してか、ついに中国政府までもが公式に調査を行う事態へと発展したのだ。

 事件発生の翌年95年1月、中国政府は国家直属機関である中国科学院や、中国建築材料科学研究総院など、公的機関の研究者12名を現地に派遣し調査に乗り出した。しかし、調査の後に発表された政府の公式見解は「雷を伴った巨大な竜巻が発生し、木々をなぎ倒した」というものだった。目撃者たちは光を放つ雷を飛行物体と間違えてしまっただけなのだろうか。

 中国メディアの中には、こうした政府の説明に異論を唱えているものもある。事件発生当時、地域一帯を強い強風が襲ったことについて、窓ガラスが割れるなどの被害が報告される一方で、なぜかこの地区に多くあった農業用ビニールハウスが1つも壊れていなかったのである。また、竜巻によって木が折られたとは言うが、その木々の下の落ち葉などには風で舞い上がったような痕跡が全く見られないなど不自然な点も指摘されている。また折れた木々の一部には高温で焼かれたかのような焦げた痕があり、炭化していたことも分かっている。

 中国国内でも大きな議論を呼んだ今回の事件だが、それから2カ月後、さらに驚くべき事件が発生した。1995年2月9日、中国中原航空(2000年に中国南方航空に吸収合併)の865便が広州を離陸後、貴州省へ向け飛行をしていたところ、レーダーが謎の飛行物体を捉えた。

 当時、航空機は高度4200mを時速800~900キロで飛行していた。レーダーが捕らえた飛行物体は、航空機と同じ高度を維持し、ひし形から円形に形を変えるなどの信じられない変化を見せたのだ。航空機と飛行物体の間には、距離にして3.7キロほどあったため肉眼で捉えることは出来なかったものの、飛行物体の出現した場所こそ、2カ月前にUFO目撃情報があった貴州省貴陽市の上空だったのである。

 なお、この事件発生当時、中原航空の管制塔は未確認飛行物体の存在について、中国空軍に報告を行っており、調査が行われていた。調査を行った広州軍区と南海軍区の両空軍部隊は未確認飛行物体が存在したことは公式に認めたものの、その正体については今も明らかにしていない

 この事件後、貴陽市はロズウェル同様、UFOの町として有名となった。現在、UFOが着陸したとされる森林は観光地となっているという。中国政府や空軍をも巻き込んだ貴州UFO事件、真相が明らかとなる日は来るのだろうか。

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現在、現場となった地域はUFOの町として観光地となった。画像は「phbang.net」より引用

参考:「CCTV」ほか

 

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

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