「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第11回

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三上丈晴

――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。

【Tocana Reader's MustBook No.11】
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富士王朝の謎と宮下文書(ムー・スーパーミステリー・ブックス)

 念願が叶い、世界遺産に登録された富士山。日本一の標高を誇る霊峰だ。秀麗な姿は海外でも有名で、日本の代名詞になっている。はからずも、それを実感したのは、秘密結社フリーメーソンの会員証を拝見したときのことだった。日本のロッジに所属するフリーメーソンが所持する会員証には、富士山が描かれているのだ。

 富士山には火口がある。横から見ると、火口部は水平で、ちょうど富士山は台形のような姿となる。フリーメーソンの会員証に描かれた富士山も、しかり。その上に、万物を見通す目、通称プロビデンス・アイが光っている。

 そう、これは、まさに1ドル札の裏に描かれたピラミッド・アイ、そのものである。富士山は霊峰であると同時に、ピラミッドに見立てられているのだ。

 実際、“日本ピラミッド”という概念がある。古史古伝のひとつ『竹内文書』には、広島の葦嶽山や長野県の皆神山など、超古代文明の神殿として日本ピラミッドが建設されたことが記されている。日本ピラミッドとはエジプトのピラミッドと違い、自然の山を利用して、巨石などを配して整形された山岳祭祀遺跡のことで、秋田の黒又山などは山頂部から縄文土器が発見され、学術的にもその存在が認められている。

 今回、世界文化遺産として認められた富士山は、まさしく霊山であり、日本ピラミッドにふさわしい。富士山山頂には神社があり、周辺には磐座や巨石遺構が多数存在し、まさに日本一の山岳祭祀遺跡である。フリーメーソンがいうまでもなく、富士山はピラミッドなのである。

 ちなみに、お札の都市伝説として、100円札とピラミッド・アイなるものがある。描かれた富士山を透かすと、山頂部に裏に描かれた野口英世の片目が見えるというもの。フリーメーソンの会員証、もしくは1ドル札と同じ構図だ。もちろん、これは偶然ではない。明らかに仕組まれたものだ。

 フリーメーソンは知っているのだ。富士山がいかなる山であるかを。たんに霊峰という意味のみならず、もっと重大な秘密が存在することを認識している。中でも、彼らが注目しているのは富士山山麓に存在した超古代文明である。度重なる噴火によって滅んでしまったが、かつて富士王朝なるものがあった。

 その富士王朝を開いたのは、はるかシルクロードの彼方からやってきた神々である。 そう伝えるのが、もうひとつの古史古伝『宮下文書』である。秦始皇帝の命を受け、不老不死の仙薬を求めて旅立った徐福が目指した蓬莱山とは、まさに富士山のとであり、彼が文書としてまとめたのが『宮下文書』の始まりであるというのだ。

 徐福は童男童女のほか、さまざまな技術者を引き連れて出航している。彼らは、ある意味、古代のフリーメーソンである。秦始皇帝の陵墓がきれいな四角錐であり、かつ徐福ともどもユダヤの血を引いているという説を鑑みるとき、あらためて富士山の存在がクローズアップされてくる。

 本書『富士王朝の謎と宮下文書』は、これまで深く語られることのなかった『宮下文書』を手掛かりに、失われた富士王朝の実像に迫っている。世界遺産に登録された今こそ、富士山の封印を解く時ではないだろうか。

●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。

●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/

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