>  >  > 水に浮かぶ金属で技術革新!

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 5月12日、自動車業界や造船業界に大きな革命をもたらす「水に浮くほど軽量な金属」がニューヨーク大学工学部と「Deep Springs Technology」社の研究プロジェクトチームにより開発された。


■革命的新素材「金属マトリックス複合材」とは

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Daily Mail」の記事より

 研究者によると、この超軽量金属を利用することで、穴が開いても沈没しない船を作れる可能性があると考えているという。また耐熱性にも優れていることから、自動車業界における低燃費開発にも大きく貢献するだろうとみられている。

 この金属は、軽量でリサイクルしやすい「マグネシウム合金マトリックス複合体」に、硬度、耐熱性、化学安定性に優れる「炭化ケイ素中空粒子」を混ぜ合わて作られた。そして最も特筆すべきはその密度(≒重量)、わずか0.92g/ cm3! 水に浮かぶほどの軽量でありながら、海洋での激しいコンディションにも十分に耐えることができるほどの強度も併せ持つすぐれものなのだ。

 3年以内にはテスト用のプロトタイプが実現するとみられている本品。アメリカ海軍の新型水陸両用車「UHAC」などは、超軽量で頑強、そして高い浮力があるこの技術的恩恵をすぐさま受けることができるだろうといわれている。


■SFの世界が実現する!?

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米海軍が開発中の新型水陸両用車「UHAC」 画像は「YouTube」より

 自動車や造船業界に限らず航空宇宙産業など、幅広い業界が注目しているといわれるこの技術革新。耐熱性の求められるエンジン部分や周辺の消耗部品などに使われることで、機械製品の大幅な軽量化が可能なはずだ。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきた「ホバーボード」やSF映画『スター・ウォーズ』に登場するスピーダーバイクにインスパイアされた「AERO-X」など、実際に開発されているSF映画ガジェットは多数あるが、この金属を利用することで飛躍的に機能がアップする可能性もある。不思議な表現ではあるが、時代は確実に“近未来”に近づいているといえるだろう。
(文=ジョー丸山)

参考:「Daily Mail」、「Composites World」ほか

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