48年前の謎の宇宙信号「Wow! シグナル」、発信源は恒星間天体「3I/ATLAS」だった? ハーバード大教授が指摘する“0.6%の奇跡”

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 1977年に地球で受信され、その正体がいまだに解明されていない、謎の宇宙からの電波信号「Wow! シグナル」。この48年越しのミステリーが、今、驚くべき形で新たな展開を見せている。

 ハーバード大学の著名な天体物理学者アヴィ・ローブ氏は、この伝説的な信号の発信源が、現在まさに我々の太陽系を通過中の謎の恒星間天体「3I/ATLAS」である可能性を指摘したのだ。

謎の恒星間天体「3I/ATLAS」と「Wow! シグナル」の“奇妙な一致”

「3I/ATLAS」は、今年の夏に発見された、太陽系の外から飛来した3番目の恒星間天体である。ローブ氏はこの天体が、その奇妙な特徴から、単なる彗星ではなく、地球外生命体によって作られた人工物、すなわち宇宙船である可能性を繰り返し主張してきた。

 そして今回、彼はこの天体と、48年前に受信された「Wow! シグナル」との間に、驚くべき関連性を見出した。

 1977年8月15日、オハイオ州立大学のビッグイヤー電波望遠鏡は、72秒間にわたる極めて強力で異常な信号を捉えた。天文学者のジェリー・イーマン氏が、そのプリントアウトに思わず「Wow!」と書きなぐったことから、この名は付けられた。

 ローブ氏の新たな分析によれば、「Wow! シグナル」が検出されるわずか数日前の1977年8月12日、3I/ATLASは、信号が飛来してきた方向と、極めて近い空域に位置していたことが判明したという。空にある2つの点が、偶然にもこれほど近接する確率は、わずか0.6%に過ぎない。

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Credit: Big Ear Radio Observatory / NAAPO, Wikimedia Commons (Public Domain)

原子力で動く“宇宙船”からの信号か

 もし、この信号が本当に3I/ATLASから発せられたものだとすれば、当時の距離からこれほどの強度の信号を送るには、地球上の原子力発電所に匹敵するほどの強力な送信機が必要になる、とローブ氏は説明する。

 そして驚くべきことに、ローブ氏は以前から、3I/ATLASが原子力を動力源とする宇宙船である可能性を理論化していた。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像で、この天体が自ら光を生成しているように見えたことが、その根拠だ。

「3I/ATLASは原子力で動く宇宙船であり、その表面から放出される塵は、恒星間を旅する間に蓄積した汚れかもしれない」と彼は書いている。

 もちろん、ほとんどの科学者はこの「宇宙船説」を一蹴し、3I/ATLASは我々の太陽系の彗星とは化学組成が異なる、奇妙な彗星であると結論付けている。

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By International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/Shadow the Scientist, CC BY 4.0, Link

接触すべきか、警戒すべきか―“トロイの木馬”の可能性

 今のところ、3I/ATLASが電波信号を発信しているかどうかを確認した者はいない。しかし、ローブ氏は、この驚くべき偶然の一致が、科学者たちにこの天体をより詳しく調査する動機を与えることを期待している。

 今まさに火星の近くを通過中の3I/ATLASは、今後、地球の探査機によってさらに詳しく観測される機会があるだろう。

「もし、恒星間天体から人工的な信号を検出した場合、我々はそれにどう関わるべきか?」と、ローブ氏は問いかける。しかし、その答えは単純ではないと彼は言う。地球外の知性が、人類にとって脅威となる可能性も考慮しなければならないからだ。

「我々は、遠くからは彗星のように見える恒星間物体が、まるで“トロイの木馬”のように、我々の未来に壊滅的な結果をもたらす、ブラックスワン・イベント(予測不可能で重大な出来事)の可能性を考慮しなければならない」

 48年前に宇宙の深淵から届いた、たった一度きりのメッセージ。その送り主が、今まさに我々のすぐそばを通り過ぎようとしているのだろうか。

参考:Daily Mail Online、ほか

TOCANA編集部

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