月は“地球外知的生命体による人工天体”なのか? その不自然な軌道と謎に包まれた内部構造

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Image by Peter Schmidt from Pixabay

 月は地球外知的生命体によって作られた人工天体なのか――。

 地球の衛星である月は、古くから多くの科学者や研究者の関心を集めてきた。その起源や構造には未解明の点が多く、一部の研究者は「月は自然に形成された天体ではなく、人工的に作られた可能性がある」と主張している。この仮説は、月の軌道の異常性、内部構造の不可解な特徴、そして科学者たちが発見した奇妙な物質の存在に基づいている。

月の軌道は異常に安定している

 通常、自然に形成された衛星は不規則な軌道を描くことが多いが、月はほぼ完璧な円形軌道を持ち、常に同じ面を地球に向けている。アイザック・アシモフは、「月は地球に捕獲されるには大きすぎる。もし偶然捕獲されたとしても、ほぼ円形の軌道を維持する可能性は極めて低い」と述べている。

 さらに、月の質量中心は幾何学的中心よりも1.6キロメートル地球側に寄っているが、それにもかかわらず、軌道が安定しているのは不自然だという。また、月の軌道傾斜は地球の赤道面ではなく、地球の公転面に対して5度以上傾いている点も、他の衛星とは異なる特徴である。

 また、月は地球からの距離が太陽との比較で完璧に調整されており、皆既日食の際には太陽を完全に覆い隠す。この現象についても、「偶然にしては精巧すぎる」という指摘がなされている。

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画像は「The Ancient Code」より

月の内部構造の謎

 科学者たちは、月の内部構造が地球のそれとは大きく異なることを発見している。1962年、NASAの科学者ゴードン・マクドナルド博士は、「月の内部は外部よりも密度が低い」と述べており、これは月が空洞である可能性を示唆している。実際、天文学者カール・セーガンも1966年に「自然の衛星が空洞であることはありえない」と述べている。

 さらに、1969年11月20日、アポロ12号の宇宙飛行士が月面で人工的な月震(ムーン・クエイク)を引き起こしたところ、月は1時間以上も鐘のように振動し続けた。これは、通常の岩石惑星では考えられない現象であり、月の内部が部分的に空洞になっていることを示唆している。

月の構成物質の不可解な特徴

 アポロ計画で持ち帰られた月の岩石を分析した結果、以下のような地球には見られない物質が発見された。

チタン、ウラン236、ネプツニウム237:これらは地球上では自然には存在せず、人工的に作られる元素である。

磁化した岩石:月には磁場が存在しないにもかかわらず、月の岩石は磁化されていた。これは、過去に強い磁場が存在したか、もしくは人工的に磁化された可能性がある。

錆びた鉄:酸化鉄が見つかったが、酸素と水素がほぼ存在しない月の環境では、鉄が酸化するのは不可能に近い。

 また、1971年3月7日、アポロ計画で設置された観測装置が「風」のようなものを検知し、その中に水の痕跡が含まれていた。月には大気がないため、風が発生することは通常ありえない。これがどこから来たのかは未だに謎である。

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画像は「The Ancient Code」より

月の起源に関する仮説

 一般的な仮説では、月は地球の形成時に発生した宇宙の残骸から生まれたとされる。しかし、現在の重力理論では、大きな天体が周囲の小さな物質を引き寄せて形成されるため、別の大きな天体が同時に作られることはほぼありえないと考えられている。

 また、地球と月が同じ時期に形成されたと仮定すると、両者の組成に大きな違いがあることが説明できない。例えば、地球には大量の鉄が含まれているが、月にはほとんど鉄が存在しない。

 1970年、旧ソ連の科学者ミハイル・ヴァシンとアレクサンダー・シェルバコフは、「月は地球外知的生命体によって作られた人工天体である」という仮説を発表した。彼らは、「月は太古の時代に高度な技術を持つ知的存在によって作られ、宇宙を旅して地球の衛星として配置された可能性がある」と主張した。

 これらの仮説は、科学界では主流の見解ではないものの、月の謎を解く新たな視点を提供している。もし月が本当に人工天体であるならば、それを作ったのは誰なのか? そして、どのような目的で作られたのか?

 科学的探査が進むにつれ、月の正体に関する新たな証拠が明らかになるかもしれない。しかし、現時点では、月の起源と構造についての多くの疑問が未解決のままである。今後の宇宙探査や月面基地建設によって、これらの謎が解明される日が来るだろうか。TOCANA的には月の内部に宇宙人の基地が存在することを期待したい。

参考:The Ancient Code、ほか

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文=深森慎太郎

人体の神秘や宇宙の謎が好きなライター。未知の領域に踏み込むことで、日常の枠を超えた視点を提供することを目指す。

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