暗闇でも視界が広がる「スマートコンタクトレンズ」!次世代ウェアラブルデバイスの真打ち登場か?

 現在、ウェアラブルデバイスの研究・開発が盛り上がりを見せています。その代表格といえば「グーグル・グラス」が有名ですが、メガネのように頭部に装着する機器であるために「恥ずかしい」「邪魔だろう」といった意見も聞かれ、これから一般に浸透するかはまだまだ未知数です。

 「それならば、コンタクトレンズにしてしまえばいい!」ということで、コンタクトレンズのスマートデバイス化も各所で研究されているようですが、グーグル製スマートコンタクトレンズが今のところ「涙を分析して糖尿病患者の血糖値を知らせる」機能にフォーカスしているのとは異なり、「人間の視覚機能を拡張しよう」という試みもあるようです。

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 今月16日、学術誌「Nature Nanotechnology」上において、「暗闇でも良好な視界を確保できるコンタクトレンズ」についての研究が報告されています。人間の視覚機能を飛躍的に向上させるこのスマートコンタクトレンズ。開発の鍵は、「グラフェン」と呼ばれる素材にありました。


■驚異の素材、「グラフェン」!

 10年前に発見されたばかりの新素材「グラフェン」とは、炭素原子が蜂の巣状に結合したもので、その厚みは1原子分(一般的な紙の100万分の1)という極めて薄いシート状の素材です。これ以上は考えられないほどの薄さや、ダイヤモンドを上回る硬さなど、多くの特性を備えており、「驚異の素材」として科学技術の未来を大きく変えるか注目を集めています。

 今回研究を報告した、米国ミシガン大学のジャオフイ・チョン助教(電気計算機工学)は、この「グラフェン」が持つ光学特性に注目しました。「グラフェン」は可視光や赤外光に極めて敏感に反応し、それらを吸収する性質も備えるため、超高感度の光センサとしても最適であるといいます。研究チームは「グラフェン」をレンズで挟む方法を開発することによって、スマートコンタクトレンズを作り上げました。完成したコンタクトレンズは、人間の目では到底識別できないような光や赤外線をとらえ、測定と処理を行ったのち、レンズ上に画像として映し出してくれるといいます。暗闇の中でこのコンタクトレンズを装着した人間は、まるで暗視スコープを覗いているかのように、周囲の様子を鮮明に見ることができるようになるそうです。

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