デコボコの肌や腫れ上がった瞼… 美容整形に取りつかれた世界の女たちの「成れの果て」

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■美容整形の価格比較。どの国で施術したい？

　たとえ身近になったとはいえ、一度始めると定期的なメンテナンスが必要とされる美容整形。以前は豊胸と顔の整形が一般的だったが、現在は皺取りや脂肪吸引なども抵抗なく行われるようになり、また男性が腕の筋肉を大きく見せるために体内に生理食塩水入りのバッグを入れるなど、人体全てを改造することが可能で、まさにサイボーグ作成さながらの施術が行われているようだ。

　では一度の施術に支払う金額とは一体いくらになるのだろう？　整形がいち早く根付いたアメリカと、整形大国と言われる韓国、そして整形が着実に浸透しつつある日本で、今回のガルシアさんのケースのような顔の皮膚に関する施術料を比べてみた。

　顔の皺取り（ヒアルロン酸注入の場合）　　（自己脂肪注入の場合）
（注入する量によって価格は変動）　　　　

米国：1万円～約12万円…………………………米国：約15万円～40万円
韓国：6,7万円～15万円…………………………韓国：約14万円～
日本：1本につき10万円…………………………日本：約60万円～（但し脂肪の吸引を含む）

　米国に関しては保険が適用されるものも多いようで、価格が安く抑えられているようだ。韓国は安価だが海外から整形ツアーを組んで行くほど需要が増えているため、闇医者も激増しているらしく、それだけリスクも高いようである。一方日本では、他国と比べると同じ施術でもかなり高い料金設定となっている。

　それにしてもこれは一回の施術料であり、定期的にメンテナンスしなくてはならないとなると確かに代用品があればそちらを使いたくなるだろう。例え売れっ子のスタイリストだったガルシアさんでも、これだけの費用を何度も捻出するのは容易でなかったのだろう。

■失敗例ビフォー・アフター!!

　さて、整形が流行れば流行るほど、失敗例も出てくる。近頃はネット上でも数々の整形失敗例を見ることができるが、その中からいくつかを挙げてみた。

1. イタリア社交界の名士、ミカエラ・ロマニーニ（イタリア）

　以前はハリウッド女優のような美貌の持ち主だったが、ヒアルロン酸とコラーゲンの注入過多で40歳にして右のような姿に。プチ整形も決して安全ではないという例だ。

2. 有名デザイナー、ドナテラ・ヴェルサーチ（イタリア）

　左上の妖艶な姿から右下を見ると、一体何が起こったのかとスクリーンを凝視せずにはいられない。鼻の整形に失敗した後も唇や豊胸、そしてコラーゲンやボトックスを注入し続けているようだ。53歳の若さでここまでたどり着いた彼女の今後が心配だ。

3. スイス出身のセレブ、ジョセリン・ウィルデンシュタイン（スイス）

　皮肉な事に、整形に4億円を費やしたと言われるこの見た目で有名になってしまった73歳の女性だが、元夫が浮気相手とベッドにいるのを見てから整形が加速してしまったという悲しい過去を持つ。

4. 「扇風機おばさん」ことハン・へギョンさん（韓国）

　そして今回報じた、ガルシアさんに一番近い状態の女性、ネットでは「扇風機おばさん」として有名な韓国のハン・へギョンさん（52歳）。整形にハマッてしまったものの、度重なる施術から医師に「もう施術出来ない」と言われ、何と自らサラダオイルを注入してしまったのだ。現在も治療中で、少しずつ回復しているようだが、左の写真のような顔に戻ることはないだろうと言われている。

　いかがだったであろうか。美しくありたい、美形になりたいと思うのは人として当然ともいえる感情だろうが、異物の注入や度重なる施術は、ゆっくりと、そして時に驚くべきスピードで確実に私達の体を蝕んでゆく。ガルシアさんをはじめとする整形手術の被害者の回復を願うとともに、整形手術の危険性を心に留めておきたいものだ。

参考：「oddee.com」、「list25.com」、「Oddity Central」ほか

施術価格参考：「cosmeticsurg」、「IPS」、「高須クリニック」

文＝清水ミロ

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