原料はカニの目玉、処女のワックス…!? かなりアブない17世紀の家庭医学

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■料理の他に薬も作っていた17世紀の主婦

 セント・ジョンズ・カレッジの図書館司書実習生のシャーロット・ホア氏は、この家庭医学本のコレクションの展示は17世紀時代の台所への「かけがえのない入口」であると話す。ホア氏はまた、「この展示によって、歴史的に軽視されてきた部分に幾らかの光りが当たって欲しいと願っています」と語り、「17世紀の主婦は、ハーブでの薬をどうやって作るかの基本的な知識を持っている事を期待されていました。近世の時代に、家庭がこんなに大胆な場所であった事にも惹かれています」と話す。

householdcures8.JPGガイドブック:17世紀の主婦は、ハーブ薬の基本的な知識を持っている事を期待されていた 画像は「Daily Mail」より
householdcures9.JPGステップ別ガイド:この本には、サー・K・ディグビーの出産合併症への治療薬の作り方も披露されている 画像は「Daily Mail」より
householdcures10.JPG17世紀の料理研究家?:この料理の本には、永遠に伝わるシラバブ(ミルクまたはクリームをワイン、サイダーまたは他の酸味を混ぜ合わせた物で固まらせた甘いデザート)のレシピも載っている 画像は「Daily Mail」より

 この家庭医学本の目次には「Cancer (がん)」の文字も見えるが、17世紀に既にがんが知られていたのは驚きだ。果たしていかなる薬なのか読んでみたい。前述したように、かなり奇妙な治療薬も多いが、「古くなったワインを蘇らせる方法」、「膏薬や錠剤の作り方」、「色あせた麻を蘇らせる法」等、興味深い項目もある。しかし、これらの方法に従って薬や料理を作ると、多大な労力と時間がかかりそうだ。17世紀の主婦は皆、多くの知識と技術を兼ね備え、かつ労働を厭わない働き者の女性であったのだろうか。
(文=美加リッター)

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