知的障害者手帳を持ってるのに…!? 神戸女児遺棄事件の容疑者は、なぜ実名で報道されるのか?
■少年による犯行でも実名報道された例
少年事件の場合でも、ケースによっては実名報道がなされる時があります。たとえば、1994年に少年犯行グループによって4人が殺害された「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」では、犯行当時18~19歳の少年3人の死刑が2011年に確定しました。
NHKは「社会復帰をして更生する可能性が事実上なくなった」という理由で、朝日新聞は「国家によって生命が奪われる刑の対象者は明らかにすべき」として実名報道をしました。
2012年に死刑が確定した光市母子殺害事件の犯行当時18歳だった少年の名前を各社が報道したのも、同じ理由です。ただし、毎日新聞は「再審や恩赦が認められる可能性が全くないとは言い切れない」などとして匿名を貫きました。
■少年による犯行でも実名報道された例
今回の神戸市長田区の女児殺害事件では、当初、実名か匿名かが分かれたのは、逮捕された男に知的障害者手帳が交付されていたことで、責任能力の有無が問われる可能性があったからではないでしょうか? けれども、長田署捜査本部は現段階では「責任能力に問題はない」と判断し、実名で発表。報道機関では、警察が実名発表をすると、微罪でもない限り実名で書くことが多いため、実名で報道されました。これが権力の監視なのか? と思いたくなりますが…。ただ、捜査の進展によっては再び、匿名報道になる可能性もあると思われます。
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2024.10.02 20:00心霊知的障害者手帳を持ってるのに…!? 神戸女児遺棄事件の容疑者は、なぜ実名で報道されるのか?のページです。渋井哲也、神戸女児遺棄事件、実名、容疑者、知的障害などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで