7.3光年彼方の星に水の雲が存在していた? ― 太陽系外に位置する褐色矮星にて発見
■最新宇宙望遠鏡の打ち上げに調査の進展を期待
今回の発見にあたって、理論モデルの構築を補助したカリフォルニア大学サンタクルーズ校のジョナサン・フォートニー氏は、「これは非常に興味深いです。まだ暫定ですが、太陽系外にある氷の雲の最初の証拠となります」とメディアに答えています。これまで、水蒸気は太陽系外でも見つかっているものの、“水”の雲は初めての発見となるそうです。そしてこの発見によって、まだ詳しくわかっていない「星での雲のあり方」について、フォートニー氏は関心を高めています。
例えば、金星は硫酸の雲を持っていて、星が全面的に雲に覆われていますが、地球では全体がいつも曇っているわけではないですよね。ファハティ氏によれば、今回の褐色矮星も、全てが雲に覆われているわけではなくて、半分程が覆われているということのようです。この「部分的に曇る」という現象が、宇宙ではどれほど一般的であるのか、これもまた興味深い事象です。
しかしながら、雲があると直接的に確認されたわけではないので、今後も検証は続きます。2018年には、最新のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、フランス領ギアナに所在する欧州宇宙機関(ESA)の基地から打ち上げられる予定なので、気長に雲の行方を見守るとしましょう。
(文=杉田彬)
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