9歳小学生らが一斉に喫煙!? 喫煙大国インドネシアの実態!
インドネシアは、世界の摩訶不思議が全て集まった国だ。最先端の技術と古来からの発想が複雑に混ざり合い、インドネシア国民は他に例のない驚きの文化を築き上げた。そんな国にも今、高度経済成長の波が押し寄せている。だが国民が受け継いできた摩訶不思議の宝箱は、様々な怪奇現象を生み出し続けている。そう、今でも――。
インドネシアは今時珍しい「喫煙王国」である。この国の成人男性は、大抵スモーカーだ。しかも、インドネシアのタバコはタールやニコチンの量が非常に多い。箱を触っただけで手にその臭いが付いてしまうほどだ。そんなタバコを、誰しもが美味しそうに吸っており、テレビでも頻繁にタバコのCMが放映されている。
喫煙が健康を害する、という意識はインドネシア国民にはまだまだ希薄なのだ。その証拠に、この国では子どもたちが一服する場面もよく見ることができる。
まずはこの動画を見ていただきたい。これはインドネシアのとある地方都市で撮影されたものである。
学校帰りの9歳の少年が、近所の商店で駄菓子を買う感覚でタバコを買っている。親のおつかいかと思いきや、何とそれは自分で吸うためのタバコなのだ。

別に彼が非行少年だから、というわけではない。至極普通の、毎日学校で勉学に励む小学生である。少年の父親も、実に真面目そうな顔付きの人物だ。非行の影も見当たらない。町の広場に行ってみる。すると先ほどの少年のクラスメートたちが集合し、談笑している。やはり、タバコを吸いながら。
早い話が、ここではタバコは日常生活に欠かせないアイテムなのだ。我々が普段、歯ブラシに歯磨き粉をつけるのと同じような感覚かもしれない。
だが先述の通り、インドネシアのタバコは日本人からして見ればタール量が物凄い。例えば『ジーサムスー』という銘柄のそれはタール39ミリである。このようなものを小学生の頃から吸っていたら、いずれは肺疾患になるのは目に見えているのだが……。
■タバコが身近にある暮らし
この動画の冒頭にも出てくるが、数年前にはタバコを吸う2歳児がいるということで世界的なニュースにもなった。それを境に各国の禁煙団体はインドネシアに注目し始め、タバコの広告を減らすようにと同国政府に呼びかけている。
だが、タバコメーカーは強大な組織でもある。インドネシアのスポーツイベントに巨額の資金を出し、同国の国民的スポーツであるバトミントンの大会会場でもタバコの即売会を開催する。インドネシアの青少年は、こうしてタバコに手をつけるのだ。
馬に乗ったカウボーイが荒野を駆ける、マルボロの広告はご存知だろう。このカウボーイは「マルボロマン」と呼ばれていたが、それを演じた俳優の多くは肺疾患でこの世を去っている。その上、肺を病んだ苦しみから若い頃の喫煙を後悔し、病院のベッドの上でタバコメーカーを非難する言葉を残して亡くなったマルボロマンもいる。だが、そんな彼らの若い頃の写真はインドネシアで今も見かけることができる。これにインドネシア国民の不吉な将来を見てしまうのは、筆者だけだろうか。
(文=澤田真一)
■澤田真一
フリーライター。経済情報サイト等で執筆多数。日本とインドネシアを往復する生活を送りながら、記事作成や実地調査などの仕事を請け負う。只今、インドネシア関連の執筆及び調査の依頼を受付中。https://www.facebook.com/masakazu.sawada
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2024.10.02 20:00心霊9歳小学生らが一斉に喫煙!? 喫煙大国インドネシアの実態!のページです。インドネシア、喫煙、澤田真一などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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