イタズラ、告発、犯罪自慢…　YouTubeがきっかけで人生が狂った者・事件ベスト5！

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【1位】いたずら王子の転落

※画像:「CBSニュース」より

　YouTube上で人気の『Prank』と言われるいたずら動画がある。例えばキレイな女性が「写真撮ってくれませんか？」と話しかけてきて、話し始めると後ろにいた男性が大きなくしゃみをする。そうすると急に彼女たちの洋服が吹っ飛んび、たちまち水着姿になってしまう。このような単純に笑えるドッキリ動画が数多く投稿されているのだ。

　フロリダ州に住む18歳のチャールズ・ロスは、この人気動画ような面白いことをしたいと考え、以前から知らない人にいきなりキスをするなどのイタズラ動画を投稿していた。そしてまたYouTubeに投稿する動画のアイディアを思いついた。

　彼の思いついたアイディアがなんとも情けない。アメリカでは、『ウェッジー』と呼ばれるおなじみのいたずら行為がある。これは、人のズボンに後ろから手を入れパンツを掴み、グッと持ち上げるというもの。これをされると痛いのももちろんだが、超かっこ悪い姿になり、最高に屈辱的な気持ちになるのだ。
　
　チャールズは、この定番技をたくさんの人に実行する動画を撮ったらウケる、と思いたち、日曜日に映画館へ行き、人々にウェッジーを繰り返した。そしてその後、彼は刑務所の中で、“ウェッジーが軽犯罪にあたる”のだと知るはめになった。

　750ドルの保釈金を支払って保釈された彼は、「冗談だったけど、冗談だからといって迷惑を掛けてはいけないし、逮捕は当然だと思う」と反省の弁を述べたものの、逮捕後も変わらずいたずら動画を投稿し続けた。

　以上がYouTubeをきっかけに逮捕された人たちのエピソードである。YouTubeの公共性を忘れてしまった人たちのエピソードもあり、そして逆にそれを利用して加害者の逮捕に至ったケースもある。また、最初に述べた19歳少年のように注目を集めたくて自慢できないことを自慢するツールとして利用した例もある。これらの事例が、今後ソーシャルメディアの発展の参考となるか、ならないのかは、これから判断されることだろう。
　
　先日もYouTube上で人気の18歳の少女が「彼氏に殴られても別れたらダメ、彼があなたのことをめちゃくちゃ愛しているっていう証拠なんだから」と発言してニュースになった。あらゆる人が様々な目的でYouTubeを利用している。インターネットが世界中に普及したと言われている今こそ、もう一度ネットリテラシーを見直さなければならないのかもしれない。
（文＝有吉杏子）

参考URL:「Mashable」、「NYデイリーニュース」、「ギズモード」、「Gawker」、「Dailymail」

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