腐らないレタス……!? 知らないと危険な機能性野菜!

yasai.jpgcredit:yassan-yukky/from Flickr CC BY 2.0

 食と健康に気を使う人たちが、日常的に心がけているのが「野菜を多く摂ろう!」ということではないだろうか。厚生労働省では、健康のために「1食1皿以上、1日5皿分」(350g)食べることを目指しましょうと掲げている。だが、現状では、成人男性が約290g、女性が約270gに留まっており、特に20~30歳代の若年層では、約240gとさらに約50gも少ない量しか摂れていないのだ。

 そんななか、急激に注目を浴びているのが「機能性野菜」である。

 これは、一体どういうものかというと、本来ごく微量、もしくは全く含まれない成分を、特殊な技術を用いて高い含有量にした野菜のこと。つまり、抗酸化作用のあるリコピン含有量が1.5倍含まれた「高リコピントマト」や、本来野菜や果物には含まれない栄養素であるビタミンB12が入っている「マルチビタミンB12かいわれ」などのことである。そのため、サプリメント感覚で少量食べるだけでも効率よく栄養を摂取できるのだ。
 これらの野菜について、管理栄養士の平原あさみさんに話を聞いてみた。

 「今年の4月に行われる食品表示法の改正によって、一般食品に対する機能性表示が解禁されます。それによりスーパーなどでは機能性野菜の栄養素についての表示法が変わります。特保マークのように、効果を分かりやすく表示できるようになるのです。例えば、本来レタスはカリウムが多い野菜です。このカリウムを少なくした機能性野菜のレタスがあるのですが、これは腎臓病を患った方や透析患者さんのようにカリウム制限がある方に適していると一目瞭然で分かるようになるんですね」

 つまり、スーパーのコーナーなどで「これは美容にいいのね」「これは糖質オフなのね」と分かりやすく表示されるようになるということだ。

 とはいえ、機能性野菜を見たことがないという方もいらっしゃるかもしれない。一体どこにあるのだろうか?


 「機能性野菜は高級スーパーに多く置いてありますが、かいわれ大根やスプラウトなどは一般的なスーパーにもありますよ」

 つまり、まだ大きく表示をされていなかったために、気づかないだけなのである。

 さて、この機能性野菜だが、食べすぎて栄養を多く摂りすぎてしまうなどということにならないのだろうか。

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