疑惑の善意? 強盗に激しく襲われた身体障害者への寄付金が波紋呼ぶ!
■彼のため? 大金の喜び? ケイティが流した涙の真意
バーンズ氏の基金には彼を心配し励ますため世界中の人々から募金が集まった。同時に集まったメッセージのほとんども彼を励ますためのもので、それだけの資金と支援があれば彼の平穏無事な暮らしを取り戻すことにそれほど時間はかからないだろう、と思える。しかし、この一件で誠心誠意バーンズ氏に寄り添い支援しようと試みてきた美容師のケイティのために別の募金が集まり、そのお金をケイティが拒否しなかったことに批判の声も出ているのだという。
確かに、事件の被害者であるバーンズ氏のために行動したケイティは、どんなに親切な人物であるにしろ金を手にすることは完全なる「おこぼれ」であり、おかしな話とも思える。
しかしケイティ氏、バーンズ氏ともにいくつものインタビューに答えたり、またイギリス国営放送「BBC」の朝のニュースにも出演し、事の概要を詳しく話すなどしている点からも、ケイティに“裏”があるなど誰しも思いたくないだろう。
これに対しバーンズ氏も、無欲である自分とケイティに向けられた一部の不愉快な意見に対しうんざりするだけでなく、「人々から集まった多くの親切には本当に感謝しているし、このお金はすべて慎重に使うし、間違っても派手な日常を送ろうなどとは思っていない」とコメントしている。同じくケイティも「私はこのお金で彼が家を得ることを心から願っているし、皆さんの温かさには本当に感謝しています」と語っている。
社会的弱者である障害者を襲うなどということは断じて許されない行為である。しかしその事件にいくら衝撃を受け本当の親切心で何かアクションを起こそうとしても、さまざまな意見が飛び交い時には自分が矢面に立たされてしまう。デリケートな問題に立ち向かい行動するということはそれなりの覚悟が必要で、ケイティが本当に親切心ですべてを行っていたとしたなら天使としか言いようのない、簡単には真似できない善行だったといえるだろう。
(文=ODACHIN)
参考:「Daily Mail」、「Y! News」ほか
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