突如ネットに現れた謎の暗号パズル「Cicada 3301」…囁かれる「CIAエージェント採用プログラム」説

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■「Cicada 3301」は望みの人材を見つけられたのか?

 世界中を巻き込んだ壮大な謎解きゲームは、さらにヒートアップした。

「4chan」には世界中から手がかりが持ち込まれ、協働して暗号解読が進められていた。だが、エリクソン氏は単独で解読を突破、ある電話番号へたどり着くことに成功。そこで告げられた合成音声のメッセージの指示のもとにさらに捜索を続けていくと、一般のネットユーザーにはアクセスできない「深層ウェブ」へと繋がった。この深層ウェブは、データの隠蔽技術の一つで、児童ポルノのサイトやドラックの売買などを目的に非合法組織が使う手口だ。そして、そこには次のようなメッセージが。

「我々が欲しいのはベストな人材だ。フォロワーではない」

 この後、Cicada 3301からエリクソン氏への謎かけはぷっつりと途絶えてしまう。

 この頃には「一握りの選ばれし者にはメールが届き、次なる暗号解読テストが行われている」といった噂が流れるようになった。「猛烈に後悔しましたよ。重要な局面で寝過ごしていなければ、ベストの1人になってたはずなんですけどね」と、エリクソン氏は語る。諦めの悪い男だ。

 そして数ヵ月後、新たなメッセージが「Reddit」に投稿された。

「探していた人材を見つけることができた。これで我々の長い旅は終わる、今のところは」――。

 なお、Cicada 3301は2013、2014年の1月にも「4chan」にて超奇怪暗号パズルを実施しており、それぞれ数週間の間に人選を終了したといわれている。


■CIAやMI6による人材発掘プログラムなのか?

cicada33012.JPG人材発掘プログラムなのか… 画像は「YouTube」より

 2014年1月8日付の「BBC」の記事で、ロンドン大学で暗号法を教えるケニー・パターソン教授はCicada 3301について「コンピュータサイエンス、ステガノグラフィー(データ隠蔽技術)、数学、暗号学等、膨大な知識を有している集団」と評している。実は教授自身もこのパズルに参加した一人だが解読はできなかったという。サイバー・パンク文学からヴィクトリア時代に活躍したオカルティストのアレイスター・クロウリーに至るまで、ありとあらゆる分野に精通していないと歯が立たないのだそうだ。

「極めて高い知能の持ち主を探す」目的でテストを行っていると称すCicada 3301。これだけグローバルに展開していることを考えれば、個人ではなく組織と考えるのが妥当だろう。世界中へ同時にヒントをばらまけることから、潤沢な資金を持つ巨大組織が動いていると思われ、一説にはCIAやMI6による優秀な人材の採用プログラムではないかと、まことしやかに囁かれてもいる。また秘密組織がプライバシーや匿名性、暗号法を改良するためにテストを重ねているといった噂もあとを絶たない。しかし、今日に至るまで特定の個人も団体も、自分たちが開発したと名乗りを上げておらず、彼らの正体は依然として不明だ。そして2015年3月2日現在、Cicada 3301は沈黙を守っている。
(文=佐藤Kay)

「Cicada 3301: The Internet’s Most Secret Organization?」 動画は「YouTube」より

参考:「Oddity Central」、「BBC」ほか

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