ペルーの砂漠に出現した奇跡のオアシス「ワカチナ」! まるで魔法がかかったような土地!
南米ペルーと言えば、ナスカの地上絵やマチュピチュの遺跡で有名だ。しかしペルーに本当のオアシスが存在しているのをご存じだろうか?
ワカチナ(Huacachina)はペルーの南、首都リマから約5時間の場所に位置している小さなオアシスの町で、国立文化研究所によって文化遺産に指定されている。現在は96人の人々が住むこのオアシスはペルーの不毛の地アタカマ砂漠の奥深くにあるにもかかわらず、青々としたヤシの木々、店、それにホテルが魔法のように存在している。このオアシスにあるラグーンは自然に形成されたものだが、姫が水浴び中にハンターに見つかって逃げた時に水を砂漠に残したという話が言い伝えとして残っている。
■ワカチナの歴史
このオアシスにある静かなラグーンにはヒーリング効果が有ると言われ、1940年代にはリマに住む裕福なペルー人のリゾート地として人気を博した。そのため豪華なホテルや遊歩道がラグーンに沿って次々と建築されたが、1950年代になると観光客は減り、ワカチナは古びた観光地と見なされた。
しかし1990年代に入ると、先見の明のあるビジネスマンが観光客に4輪駆動バギーによる砂丘探検を提供しはじめ、瞬く間にワカチナは人気を取り戻した。
■ワカチナの魅力
ワカチナではラグーンでの水泳や日光浴、ワイナリーや博物館を訪問するといった静かな落ち着いた時間を楽しめる。しかしもっと活動的に過ごしたい人は、ワカチナにしかないスポーツを楽しむことも可能だ。それはサンドボードとビーチバギーだ。サンドボードは雪山をスノーボードで滑り降りる代わりに、サンドボードを使い砂丘を滑り下りるスポーツだが、非常にスリルがあるらしい。またビーチバギーで砂丘を走り回るのは、SF映画の主人公のような感覚を楽しめるという。
文字通り地上のオアシスであるワカチナだが、観光客の増加によって水不足の問題を抱えている。土地の持ち主が地下水を得る為に井戸を掘った事と、夏季の高温による水の蒸発によって過去数年間で、ラグーンの水位は減ってきた。そのため、近くの街・イカからラグーンに水をポンプで注入する措置が取られている。観光客の増加は経済的には利益をもたらすが、同時に自然破壊ももたらす事が多い。ワカチナはいつまでも砂漠に咲くオアシスとして残って欲しいものだ。
(文=美加リッター)
参考:「Mirror」、「Huacachina.com」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ペルーの砂漠に出現した奇跡のオアシス「ワカチナ」! まるで魔法がかかったような土地!のページです。美加 リッター、砂漠、観光、ペルー、オアシスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで