恐怖の一つひとつが驚愕のラストにつながる、謎解きホラー映画『ジェサベル』
■『ジェサベル』を楽しむためのポイント
ネタバレにはならない程度に、本作を楽しむためのポイントを教えたい。本編に入る前に、次のようなコピーが出てくる。
「運命の影からは逃げられない――ハイチ伝説」
冒頭で突然起こった交通事故で、なぜ婚約者の彼と赤子だけが亡くなったのか。なぜ車椅子での生活を強いられているのか、なぜハイチ人からジェシーが忌み嫌われているのか、なぜジェシーが戻る一軒家が湖のほとりなのかなど……これらのすべてがこの冒頭のコピーに繋がっていると思いながら見てみるとより映画を楽しめるだろう。また、ホラー映画の定番である謎めいた儀式や朽ち果てた墓と棺桶、タロットカードに古びたビデオテープ、ブラウン管に映し出される砂嵐、カーテン越しの車椅子、薄汚れた鏡、そしてユニットバスといった、恐怖心を煽るアイテムをチェックしていくのも楽しいだろう。
■主演サラ・スヌークのお色気シーンも
ところでジェサベルことジェシーを演じたサラ・スヌーク。なんとも不思議な存在感を持った女優だ。顔立ちが往年の名女優シモーヌ・シニョレのような、いやシャーリー・マクレーンのような近所のお姉さんorおばさん的雰囲気があって、個人的には好きなタイプ。なんでも11年のエミリー・ブラウニング主演作『スリーピング ビューティー 禁断の悦び』に出演していたらしい。
そんな彼女が本作でなにげに魅せる胸元の谷間に、目が釘づけ。彼女のサービスカットに夢中になってホラー映画であることを忘れてしまう、至福のひと時であった。監督のケビン・グルタートに感謝!
おすすめシチュエーション
(推理小説ファンにもおすすめ)ホラー映画としてより謎解きのホラーサスペンスとして楽しむべし!!
怖さ度 4
笑える度 0
オシャレ度 2
マニア歓喜度 5
びっくり度 5
(文=深沢光太郎)
■劇場公開日
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中
■配給
プレシディオ
■上映時間:90分
■出演: サラ・スヌーク『プリデスティネーション』『スリーピング ビューティー』
マーク・ウェーバー『スコット・ピルグリム』
デビッド・アンドリュース『ワールド・ウォーZ』『ファイトクラブ』
ラリサ・オレイニク『プリティ・リトル・ライアーズ』
■公式サイト:http://jessabelle.jp/
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2024.10.02 20:00心霊恐怖の一つひとつが驚愕のラストにつながる、謎解きホラー映画『ジェサベル』のページです。ホラー映画、深沢光太郎、ジェサベルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで